WRC3は第6戦フランスを終え、2位でフィニッシュしたセバスチャン・シャルドネがタイトルを獲得。ラリーはクエンティン・ギルバートが今季初勝利を挙げている。
第6戦となるフランスには6台がエントリー。序盤ラリーをリードしたのはポイントリーダーのシャルドネ。このラリーでのポイント次第ではチャンピオンが決定する。しかしSS4でタイヤチョイスに失敗。金曜日を終えて首位ギルバートとの差は40秒まで開いてしまう。
明けた土曜日、シャルドネは2度のベストタイムなどで巻き返し、ギルバートとの差を23秒まで縮めたが、反撃もここまで。ギルバートはラリー通算で10度のベストタイムを刻み、SS4から首位を譲らず今季初優勝を挙げた。2位は堅実に自分のポジションを守ったシャルドネ、3位はキース・クローニン、4位クリスチャン・リーデマンの4台が完走を果たした。
シャルドネが2位に入ったことで、ライバルたちがシャルドネを上まわる可能性は消え、地元フランスでシャルドネがWRC3の初代ドライバーズチャンピオンに輝いた。
「素晴らしい週末だった」とシャルドネ。「非常に競争力のあるチャンピオンシップで、今年1年間多くのことを学んだ。
クエンティンの存在が、このラリーを私たちにとって非常に難しいラリーにしてくれた。彼は本当に速くて、私たちが勝つことができなかった最初のいくつかのステージでは敵わなかった。タイトルを獲得するには2位で十分だとは知っていたし、シトロエン・トップドライバー・トロフィーも戦い続けた。私たちはフランスの勝利について考えてきたが、(タイトル獲得を)達成したことで満足しなければならないね」
1988年生まれ、10月17日で25歳になるシャルドネは、11歳からカートをスタート。2011年にWRCアカデミーに出場しフォード・フィエスタR2をドライブ。2012年はダニエル・エレナのスポンサードを受けてDS3 R2などをドライブ。昨年のフランスではDS3 WRCを駆り総合10位でフィニッシュしている。