WRC第11戦フランスの競技3日目は、フォルクスワーゲンのヤリ-マティ・ラトバラが首位。そこから0.4秒差でダニ・ソルド(シトロエン)、1.5秒差でセバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン)、5秒差でセバスチャン・ローブ(シトロエン)と、上位4台が秒差の戦いを繰り広げている。
デイ2終了時点での順位は首位がティエリー・ヌービル(フォード)、ソルド、ラトバラ、ローブ、オジエという4人の接戦。ヌービルとソルドの間が9.8秒とやや開き、ローブとオジエの間には16.5秒の差がある。
午前のループではSS8と9をオジエが、SS10をローブが制し、0.1秒差のバトルを展開。順位が動いたのは、サービスを挟んで始まった午後のループだった。SS11で、首位を守っていたヌービルが左リヤタイヤをヒットしパンク。首位から14.2秒遅れの15番手タイムに沈む。これでソルドが首位に立ち、以下ラトバラ、ローブ、ソルドの順に。ヌービルは首位ソルドから1分7秒遅れと、今季最大の初優勝のチャンスをふいにしてしまった。
その後も僅差の争いが続き、デイ3最終のSS14を終えてラトバラがついにソルドをとらえて首位に浮上。2位ソルドとは0.4秒差、3位オジエとも1.5秒差という超接近戦だ。オジエはなんとかローブを抑えることに成功。
「今日は完璧な1日だった。ハードにプッシュして、マシンはよく動いてくれたし、フィーリングもばっちりだ。明日も続けなければね」とオジエ。ドライバーズタイトルとともに最後にローブを下す絶好の位置につけている。
そのローブは午後のステージでアンダーステアに悩まされていた。「とてもタイトな戦いだ。1日中プッシュし続けようとしたが、マシンも、自分自身もすべてがハッピーとは言えなかった。しかし戦いはまだ続く、そう悪くはないよ」。3位オジエとの差はわずか3.5秒だ。
最終日のSSは6カ所、56.58km。SS15とSS18が14.6kmだが、それ以外は8kmと5.7kmというショートステージとなっている。
【SS14後暫定総合結果】
1:J.ラトバラ(フォルクスワーゲン) 2:18:58.3
2:D.ソルド(シトロエン) +0.4
3:S.オジエ(フォルクスワーゲン) +1.5
4:S.ローブ(シトロエン) +5.0
5:T.ヌービル(フォード) +1:10.4
6:E.ノビコフ(フォード) +2:16.4