WRCラリーポルトガル、デイ2を終えてWRC2部門ではアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアR5)が圧勝ペースを見せ、すでに大差をつけて首位に立っている。
今季はモンテカルロ、コルシカと、ここまで参戦した2度のWRC2部門をいずれも勝利で飾っているミケルセンは、この日の最終ステージ、ブラガ・ストリート・ステージで、総合でも5番手のタイムを叩き出した。
「かなり完璧と言える一日だった」とミケルセン。
「今日のポイントは速いドライビングと、ラフな道でマシンを労ることのバランスを見つけることに尽きた」
部門2番手のティーム・スニネン(フォード・フィエスタR5)と、ミケルセンのチームメイトで選手権リーダーのポンタス・ティデマンド(ファビアR5)は2.3秒と僅差の争い。この日はお互いに順位を攻防する展開となり、一時はスニネンが11.5秒差をつけていたが、この日最後の3SSでティデマンドが差を詰めてきた。
WRC2のポディウム争いはこの3人が圧倒しており、4番手のカンタン・ジルベール(ファビアR5)は、ミケルセンに4分近くの遅れを取っている。後に続くのは、ピエール・ルイ・ルーベ、エリック・カミリ(いずれもフィエスタR5)。ルーベは、ターボのブーストバルブのトラブルでタイムをロス。カミリは、スペイン国境近くを走るこの日最後のグラベルステージでパワーステアリングを破損し、1分以上の遅れを喫した。
この日のラフなコンディションでは、ヨハン・ロッセル、ヨアン・ボナート、勝田貴元、エミル・ベルクビスト、ファビオ・アンドルフィなど、WRC2部門でも多くのドライバーがデイリタイアに追い込まれた。
ガス・グリーンスミスはサードベストを2回マークしたが、リアのディファレンシャル破損で7分近くをロス、トップ6から陥落した。ベニート・グエラはスロットルペダルの破損で大量ロス。エンジントラブルやホイール破損に見舞われた新井大輝も、部門15位にとどまっている。
WRCポルトガル WRC2部門 SS9終了後暫定リザルト
順位 | ドライバー | マシン | タイム/差 |
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1 | アンドレアス・ミケルセン | シュコダ・ファビアR5 | 1:40:36.3 |
2 | テーム・スニネン | フォード・フィエスタR5 | +1:04:5 |
3 | ポンタス・ティデマンド | シュコダ・ファビアR5 | +1.06.8 |
4 | カンタン・ジルベール | シュコダ・ファビアR5 | +3:48.1 |
5 | ピエール・ルイ・ルーベ | フォード・フィエスタR5 | +4:13.1 |
6 | エリック・カミリ | フォード・フィエスタR5 | +4:14.8 |