全日本ラリー若狭:福永修、悲願の最高峰クラス初優勝を達成 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
現地速報がすぐわかる! バックナンバーが読み放題。ラリプラLINE限定コンテンツ配信中

全日本ラリー若狭:福永修、悲願の最高峰クラス初優勝を達成

©RALLY PLUS

全日本ラリー選手権第4戦「若狭ラリー2017 Supported by Sammy」の2日目の競技が5月21日(日)に行われ、SS12でトップに立った福永修/齊田美早子(三菱ランサーエボリューションX)が、2位に0.4秒の僅差で逃げ切り優勝した。1998年に全日本に初めて初出場た福永は、出場20年目にして全日本ラリー最高峰クラスで初の優勝を果たした。

2日目は、デイ1の逆走となるSS Furusato Reverse(8.63km)、デイ1でも走行したSS Sekiya(4.02km)、同じくデイ1でも走行したギャラリーステージのSSS PlayPark(1.03km)を2回ずつループする設定だ。この日は、JN6クラスをはじめ各クラスで秒差の接戦が演じられた。

初日は勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)を福永が激しく追い上げる展開となったJN6クラス。2日目はSS9を福永、SS10を勝田がベストタイムを奪い合うシーソーゲームとなったが、続くギャラリーステージのSS11で、ゴール間際に勝田のマシンがガス欠状態となって4秒をロスし、2番手の福永との差は1.0秒まで縮まる。そして、SS12で福永が勝田を1.2秒上まわるベストタイムをマークし、ついに勝田と0.2秒差の首位に立つ。さらに福永はSS13も連取し、勝田との差を0.8秒に拡大。その勝田も最終SSで福永との差を詰めてくるが、あと一歩届かず。わずか0.4秒の僅差で福永が逃げ切り、最高峰クラスでは自身初となる全日本優勝を果たした。

「ほんまに長かった。最後はとにかく攻めただけなんですけど、平常心を保つのにもう必死でした」と、激戦を振り返る福永。セレモニアルフィニッシュでは2位の勝田、3位の奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションX)や多くのファンや関係者が福永を祝福し、こらえきれずに涙を見せるシーンもあった。

JN5クラスは、2日目も3度のベストタイムを刻んだ小濱勇希/馬場雄一(シトロエンDS3 R3-MAX)が第2戦から続く3連勝を達成。2位には、2日目に2度のベストタイムを奪った川名賢/保井隆宏(シトロエンDS3 R3-MAX)が入賞した。

JN4クラスは、曽根崇仁/桝谷知彦(トヨタ86)が初日の差を守り抜き、新型86を投入した初戦で白星を上げた。2位は曽根に8.9秒差まで迫った山本悠太/藤田めぐみ(トヨタ86)、3位には足回りのセッティングに苦しめられた山口清司/山本磨美(トヨタ86)が入賞した。

JN3クラスは、天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)が初日の勢いのままリードを広げるなか、2番手に食らいついていたCVTヴィッツの大倉聡/豊田耕司が駆動系のトラブルによりリタイアに終わってしまう。ライバル不在の天野はそのまま首位を独走し、今季負け知らずの4勝目を獲得。2位は内藤学武/小藤桂一(マツダ・デミオ)、3位は渡部哲成/松浦俊朗(マツダ・デミオ)を0.4秒かわした中西昌人/美野友紀(マツダRX-8)が入賞した。

JN2クラスは、明治慎太郎/北田稔(トヨタ86)のトラブルにより首位に浮上した戸塚和幸/木村悟士(スバルBRZ)が、2日目も手を緩めずにそのままフィニッシュ。自身初となる全日本初優勝を果たし、装着するクムホタイヤにも全日本ラリー初優勝をもたらした。また、初日2位の今季初参戦の鎌野賢志/蔭山恵(トヨタ86)が入賞。3位には鈴木尚/山岸典将(スバルBRZ)が滑り込んだ。

JN1クラスは、初日トップの須藤浩志/新井正和(スズキ・スイフトスポーツ)が逃げ切り今季初優勝。初日4番手から2日目に激しく追い上げた古川寛/遠藤彰(スズキ・スイフトスポーツ)が2位。わずか0.1秒差の3位には小川剛/佐々木裕一(ホンダ・フィット)が入賞した。



ラリプラメンバーズ2024募集中!!