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ラリー北海道:ギルがレグ1を首位で折り返し

 

 ラリー北海道は9月28日、陸別オフロードサーキットにサービスを置いて周辺ステージを走行。レグ1を終えてガウラブ・ギル(シュコダ・ファビアS2000)が首位に立った。アジアカップ単独では昨年王者の炭山裕矢(スバル・インプレッサ)がトップに立っている。

 前日からこの秋一番の冷え込みに見舞われた北海道だが、この日の空は晴天に恵まれた。27日のセレモニアルスタート後に札内川河川敷でのスーパーSS(2.54km)を終えた後、この日はイベント最長の29.11kmステージ、NEW ASHORO LONGから幕開け。2008年以来に復活した23.49kmのYAM WAKKAに続き、陸別オフロードサーキットでのRIKUBETSU LONG(4.63km)とタフな設定だ。サービスを挟んでこの3本を再走してこの日2度目のサービスを受けた後、ロングの2本は3回目の走行。その後、帯広に戻り、スーパーSSのSATSUNAI RIVERで締めくくり。この日のSS総距離は169.60km、リエゾンを含む総走行距離は570kmを超えた。

 午前のセクションでギアボックスに異音を感じていたギルのチームメイト、エサペッカ・ラッピは、サービスアウト遅延で30秒のペナルティを受けてパーツ交換を敢行。次のループではロングステージ2本でペナルティ分を取り戻して首位に浮上する驚異的な速さを見せつけた。しかし、NEW ASHORO LONG最後の走行では、ステージを横切るコンクリート製のグレーチングに下回りを強打。サスペンションとドライブシャフトへのダメージがひどく、ここでリタイアとなりレグ2も再スタートできなくなった。

 ラッピの脱落で再び首位に立ったギルは、グループN車両の2位炭山裕矢(スバル・インプレッサ)に対し6分近くのマージンを築いており、自身初の北海道制覇に向けてレグ2に挑む。

 炭山はインプレッサでは初めてのラリー北海道参戦。昨年のラリーチャイナではR4仕様のインプレッサを駆ったが、序盤はその重量差によるマシンコントロールの違いに困惑し思うようにタイムが伸びない。しかし、この日をノートラブルで走り切って2位で折り返し、ギルがアジアカップに登録していないため、連覇を目指すカップ単独では首位につけている。

 一方、ミッショントラブルによりSS3でレグリタイアした新井敏弘は、既報通り帰還した北愛国で部品交換を行い、続くSS4で転倒した息子の大輝と共にレグ2で再スタートする。

レグ1終了時点での暫定結果
1.ガウラブ・ギル(シュコダ・ファビアS2000) 1:48’43.6
2.炭山裕矢(スバル・インプレッサ) +5’58.0
3.石崎秀雄(スバル・インプレッサ) +7’49.3
4.田口盛一郎(三菱ランサーエボリューションIX) +8’13.3
5.牟田周平(スバル・インプレッサ) +9’45.6
6.増村淳(三菱ランサーエボリューションX) +11’23.6



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