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APRCオーストラリア:オーレ・クリスチャン・ベイビーがAPRC初勝利

©APSM.tv

APRC第2戦ナショナルキャピタルラリー(グラベル)は、5月28日にオーストラリアのキャンベラでレグ2の走行が行われた。3SSを2ループする6SSが予定されていたが、SS13は天候による路面悪化のためにキャンセル。5SSでの争いとなる中、チームMRFのオーレ・クリスチャン・ベイビー(シュコダ・ファビアR5)が初日からのリードを守り切り、APRC初優勝を飾った。

チームメイトとなる2016年チャンピオンのガウラブ・ギルと、序盤からトップ争いのバトルを繰り広げたノルウェー出身のベイビー。初日を12秒差の首位で折り返すと、この日は一気にリードを広げた。開催2カ月前の3月に、8年間続いたクイーンズランドから首都キャンベラに開催地が移ることが決まった今年のAPRCオーストラリア戦。タイトルを2回獲得しているギルにとっても、キャンベラでの参戦はベイビー同様に初めてだった。前日はインタークーラーに穴が空いてパワーロスするトラブルに見舞われたギルはこの日、開幕戦に続く連勝を目指してセットアップを変更して臨んだが、この変更は事態を好転させることにはならなかった。一方のベイビーは、雨に見舞われ路面がスリッパリーになる中、3本のステージウィンを決めてAPRC初勝利を一気に引き寄せた。

SKODA AUTO

「ニュージーランドでの開幕戦がバッドラックに終わったので、このオーストラリアで勝つことができて、なおさらうれしい」とベイビー。
「こんな素晴らしいマシンをプリペアしてくれたシュコダMRFに感謝している。ファビアR5は、本当に正確に動いてくれた」

この結果、ベイビーはドライバーズ選手権でもギルをかわして首位に立った。

3位は、R5相当仕様の三菱ミラージュで今季フル参戦に挑んでいるヤリ・ケトマー。開幕戦のニュージーランドでリタイアに終わっているケトマーは「今日はベストタイムもマークし、マシンとタイヤのパフォーマンスも非常によかった」とコメント。
「前日のミスがなければ優勝争いもできたと思うので、残念なところもある。しかし、プッシュしていれば、そういうこともある。全員がベストを尽くして臨んでいれば、前に進んでいける」

高橋冬彦(スバルWRX STI)は日本人最上位の8位でフィニッシュ。前日デイリタイアした増村淳(三菱ランサーエボリューションX)は、この日再スタートして12位でフィニッシュし、伊藤曉(ランサーエボリューションX)は日中サービスでリタイアを決めた。

APRCは、既報の通り次戦に予定されていた中国戦が開催キャンセル。次戦は、8月11−13日のマレーシアラリーとなる。

APRCオーストラリア 最終結果
1 O-C.ベイビー(シュコダ・ファビアR5) 2:15:11.2
2 G.ギル(シュコダ・ファビアR5) +49.3
3 J.ケトマー(三菱ミラージュAP4) +2:05.6
4 R.ブロムベルグ(三菱ミラージュAP4) +14:19.0
5 B.マルコビック(スバルWRX STI) +15:36.6
6 A.ペニー(スバルWRX STI) +17:33.7



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