今季のWRC、メキシコ、アルゼンチン、ポルトガルとグラベル3戦でポディウムを獲得しているヒュンダイ勢。今週開催されるサルディニアは、昨年優勝しているイベントでもあり、前戦ポルトガルでのWポディウムを決めた好調を、イタリア戦でもキープする構えだ。
ポルトガルではテクニカルトラブルに見舞われたヘイデン・パッドンだが、サルディニアは自身が初めてWRCのポディウムに上がった思い出のイベント。ここで悪い流れを断ち切りたいところだ。
「ジョンが早めに引退するという決断は、簡単には下せなかったが、難しい状況の中でベストの選択だったとみんなが感じている」と語るパッドン。サルディニア以降も、セブ・マーシャルがコ・ドライバーを継続することを発表している。
「セブはポルトガルでがんばってくれたし、サルディニア以降もコンビを続けることを楽しみにしている。ジョンも、サポートに回ってくれる。サルディニアは、ヨーロッパ戦の中でも最もタフなラリーのひとつ。ラフで暑いので、マシンにもいつも以上に気を配らなくてはならない。もちろん、いい思い出もたくさんあるので、今回もいい結果を残したい。何よりも、クリーンなラリーにしたい」
「サルディニアは特別なイベント。特に、昨年勝ってからはさらにね」とヌービル。
「今でも、チームのみんなで港から海に飛び込んだことが鮮明に思い出されるよ。今季はすでに2勝マークしているが、今回はテクニカルなイベントなので、何の確証もない。道はとても固くてドライなので、マシン、特にタイヤに厳しいので、走行順によってタイヤチョイスは重要になる。今、自信に満ちているので、ポジティブなリザルトを収めたい」
ポルトガルでは、ヌービルとともに自身今季2度目となるポディウムに上がったダニ・ソルド。ドライバーズ選手権では5位につけている。
「ポルトガルでまたポディウムに上がれてうれしかったし、グラベルでも戦えることを見せられた」とソルド。
「サルディニアは、あまり得意のイベントではないが、ステージがクリーンになる2回目の走行になれば、いい感じだ。とてもナローなので、自信を高めるのが難しい。ポルトガルでは、信頼性を見せることができたので、次のラリーでも本領を発揮していきたい」