WRC第7戦ラリーイタリア・サルディニアは6月8日、オルメドからモンテ・バランタの4.15kmステージでシェイクダウンが行われ、ダニ・ソルドがベストタイムをマークした。昨年覇者のティエリー・ヌービルは0.2秒差の2番手タイム。
1本目の走行からペースを出してきたソルド。2本目ではユホ・ハンニネンがタイムを更新したが、ソルドは最後の走行となる3本目でこの日のトップタイムを塗り替えた。
「路面は、実際のラリーとは少し違ってかなりルーズだった。ソフトタイヤで試し、その後はハードにした。どちらもフィーリングは素晴らしかった。まだシェイクダウンだけだが、ちょっとホッとしたのは、うれしい驚きだね」とソルド。
「わずかな変更を行った。ダンパーを少しだけクリックしたんだ。ラリー前にいいテストになった。満足だよ」
ソルドは、道のコンディションは完全にドライだったと語り、週末は気温が30度まで上がると予報されており、タイヤマネージメントが重要となる。
「ソフトタイヤが柔らかすぎる時もあれば、ハードタイヤが固すぎる時もある。気温が高く路面の砂利が掃けていけば、どんどんグリップがよくなるので、タイヤの摩耗にも影響してくる」とソルド。
トヨタ勢のトップはヤリ‐マティ・ラトバラ。4回目の走行で自己ベストをマークし3番手となった。エサペッカ・ラッピと並んで4番手タイムを出したのは、2017スペックのWRカーで初めての参戦を果たすアンドレアス・ミケルセン。初めて実戦で駆るマシンに慣れるために、このシェイクダウンでは7本を走り込み、シトロエン勢ではトップのタイムを刻んだ。
「シェイクダウンでのプライオリティは、シトロエンC3 WRCでいいフィーリングを得ることにあった」とミケルセン。「まだマシンのことを学んでいるところなので、シェイクダウンは“ラリーモード”に入るために役に立った。テストで学んだことに加え、シェイクダウンではマシンの知識を深めたり、様々なコンディションでの反応について理解を深めることができた」
2016年スペックで参戦するマルティン・プロコップは、1本のみのタイムとなった。2本目では、大きな石にひっかけてスライドオフ。マシンを排除するまで30分近く走行が中断された。
WRCイタリア シェイクダウンタイム
1 D.ソルド(ヒュンダイ) 2:31.8
2 T.ヌービル(ヒュンダイ) +0.2
3 J-M.ラトバラ(トヨタ) + 1.1
4 E.ラッピ(トヨタ) +1.3
4= A.ミケルセン(シトロエン) +1.3
6 H.パッドン(ヒュンダイ) +1.4
7 K.ミーク(シトロエン) +1.8
8 S.オジエ(フォード) +1.9
9 J.ハンニネン(トヨタ) +2.4
10 M.オストベルグ(フォード) +3.3