WRCラリーイタリア・サルディニアでは、TOYOTA GAZOO Racingのラリーチャレンジプログラムで、今季3戦目のWRC2参戦を果たす新井大輝。前戦ポルトガルでは悔しい思いをしているだけに、気持ちを新たに開幕ステージに備えたが、スタート直前に電子系トラブルに見舞われる不運なスタートとなってしまった。
この状況について、トミ・マキネン・レーシングの新井担当レースエンジニア、マティアス・オーベスピンは
「ステージのスタートに向かうまでは、全て順調だった」と語る。
「スタートの時間を迎えるために、通常通りにマシンを止めた。そして、再始動させようとした時に、マシンが始動しなかった。まずパワーが上がらなかったので、ジャンプスタートで走らせたが、セーフモードになり電子系コンポーネントで動かないものがいくつかあったので、リエゾンモードに変更してステージをスタートさせた。しかし、ウォータースプラッシュの際はワイパーが動かず、前が見えなかったようだ。トラブルを解消するために、デイリタイアする」
2台並走のスーパーSSとして行われたこのSS1、新井はルーカス・ピエニアシェクと対決したが、このトラブルで部門8番手タイムにとどまっている。一方、勝田貴元は、6番手タイムで滑り出している。
チームはFBで状況について説明する動画を公開している。