WRCイタリア:パッドン「一切ブレずにプラン通りに臨んだ」デイ2コメント集 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCイタリア:パッドン「一切ブレずにプラン通りに臨んだ」デイ2コメント集

©Hyundai Motorsport GmbH

ラリーイタリア・サルディニア、デイ2終了後の各ドライバーからのコメント。本格的なステージ走行が始まったこの日、首位が頻繁に入れ替わる大混戦の末に、首位で終えたヘイデン・パッドン。サバイバル戦を戦い抜くために、着実に自分の戦略に徹したアプローチを明かした。

[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20クーペ WRC

ヘイデン・パッドン/総合首位
「今日は確固とした計画を持って臨み、一切ブレなかった。このラリーでは初日から勝負を決めることはできないと分かっているので、とにかく手応えをつかみたかった。マシンのフィーリングはよく、午前のポジティブな内容を午後にもつなげたかった。しかしSS7で左フロントのダンパーにダメージを抱え、マシンのバランスが変わってしまい、いいフィーリングが得られなかった。今日は明日に向けていい走行順を確保することに専念したので、その意味ではミッションは果たせた。明日のステージは大好きだが、タフで厳しいラリーであることも承知している。今日を終えて首位に立っていることはうれしいが、油断はできない」

Hyundai Motorsport GmbH

ティエリー・ヌービル/総合2位
「木曜日のステージでベストをマークできたのはよかったが、本当にラリーが始まるのは今日から。いい一日だったが、SS3ではジャンクションをオーバーシュートしてリバースに入れなくてはならず、5秒ほどロスした。走行順が2番手なのでかなり路面を掃かなくてはならなかったが、まだポディウムは十分に狙えると思う。午後はプッシュしたので、ループの終盤はタイヤはほとんどパフォーマンスを失っていたほど。それでもまずまずのタイムをマークできたし、2位につけているのは素晴らしい内容。土曜日に向けて、これは重要だ」

Hyundai Motorsport GmbH

ダニ・ソルド/総合19位
「滑り出しはよく、今日のステージを楽しんでいたしコンペティティブなタイムもマークしていた。しかし、今日はターボのトラブルに悩まされた。日中サービスでは、チームが全力でトラブル解決に努めてくれた。午後のループは、ターボ圧関連のトラブルが発生してしまった。ありがたいことに、最後の2本に向けて時間内にトラブルを直すことができたので、全開で攻めてどこまで行けるか試そうと決めた。今日、ステージウィンを3本獲れたことは、もちろんうれしい。ターボのトラブルがなければ、ポディウム争いにも絡んでいたかも知れない。明日も攻め続けるが、タフになることは覚悟している」

[MスポーツWRT]
フォード・フィエスタWRC

M-SPORT / @World

オィット・タナック/総合3位
「現状、タイム差はとても小さいので、どんな展開も可能性がある。ベストを尽くしたが、ベストの一日ではなかったと感じているので、今日を終えて首位にここまで接近しているのはうれしいね。改善できるためのアイディアがいくつかあるし、みんなが明日のステージを楽しみにしているようなので、いい戦いになると思うよ」

M-SPORT / @World

セバスチャン・オジエ/総合7位
「自分たちにとっては、素晴らしい一日とはならなかった。できる限りグリップを得ようとしたが、スタート順が先頭では、こんなものだ。マシンには満足しているし、サービスで行った変更もよかったが、プッシュしようとする度にグリップが足りず、リスクも高まってしまった。今日は速く走れる手だてがなく、ストレスが溜まったが、視野を広く持って、次の日を待たなくてはならない時もある」

エルフィン・エバンス/SS4でデイリタイア
「クレストの後の巻き込むコーナーに深い水たまりがあったのだが、レッキで記入していなかった。マシンがはじき飛ばされて、後は手の出しようがなかった。曲がることができずそのまま木に向かっていったので、今日が終わってしまった。全開で攻めていた訳ではなく、最初の2本ではもっとリスクを負ってもよかったと感じていたので、時には起こることが起きてしまったということだ」

[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタ・ヤリスWRC

TOYOTA / @World

ヤリ‐マティ・ラトバラ/総合4位
「朝のステージはかなりスリッパリーで、ダストが多かった。今日3本目のSSではサンプガードをヒットしたことで、スターターモーターを破損してしまった。再始動できなくなるので、とにかくエンジンを止めないよう注意して走った。日中のサービスでトラブルを修復し、午後はトラブルはなかったが、珍しいことが起きた。ボンネット上のラリープレートが外れて目の前でバタバタと動いたので、かなり気が散った。午前中は浮き沈みがあったが、午後のパフォーマンスには満足している。明日はビッグファイトになると思うが、しっかり戦い抜ける自信を感じている」

TOYOTA

ユホ・ハンニネン/総合6位
「今日最後のSSのフィニッシュ近くに、橋の付近にスリッパリーなブレーキングポイントがあった。マシンのリアを失い、スピンしたためにフロントをフェンスにヒットしてしまった。これでラジエターのパイプが破損してしまったが、自力で修復してサービスに戻った。それまでは順調で、大きな問題もなかったので残念だ。コンディションはスリッパリーだったが、トラクションをかなり感じられたので、ダンパーへの取り組みがとても効果を現しているようだ。午後は、特に路面がかなり荒れて轍が深くなっているところでは慎重になったので、少しペースが落ちてしまった」

TOYOTA

エサペッカ・ラッピ/総合8位
「今日の内容には驚いている。このようなタイムをマークできるなんて、全く予想していなかった。特に午前中のステージではセカンドギアを失っていたからね。ベストタイムをマークするためには、5速だけで十分だったかもしれないね! 日中のサービスではクルマのセッティングを大きく変え、午後のステージではかなりフィーリングが良くなった。マシンは完璧だった。だから、午後のループでは左フロントダンパーにトラブルを抱えていても、いいタイムが出せたのだと思う」

[シトロエン・トタル・アブダビWRT]
シトロエンC3 WRC

CITROEN / @World

アンドレアス・ミケルセン/総合9位
「簡単な一日ではなかった。自分の目標は、シトロエンC3 WRCのことを学び続けることだった。徐々に、ステップバイステップで進めていかなくてはならない。上位陣と戦えるようになるのはその後だ! マシンは、それまで慣れていたマシンとはもちろんドライビングが異なるので、調整するにも時間が少しかかる。セットアップを変更して自分のドライビングスタイルに合わせられるように、チームと一緒に取り組んでいる。重要なのは、今日のステージをすべて走り切ったということだ」

クレイグ・ブリーン/SS3後にデイリタイア
「SS3の終盤に向けてジャンピングポイントがあり、そこで着地が強過ぎて石にヒットした。レッキでは気付かなかった石だ。着地の衝撃で、ギアボックスにダメージを抱えてしまった。オイル漏れを応急処置したが、それでは走行を続けられなかった。明日はラリー2で再スタートするので、走行順もよくなる。いいタイムをマークして、マニュファクチャラーズ選手権のためにポイントを獲得できるように挑む」

CITROEN / @World

クリス・ミーク/日中サービスでラリーリタイア
「まず、シトロエン、チームのみんな、ファンのみんなに謝りたい。いい形でラリーを滑り出し、ミスをせずクリーンで丁寧な走りに努めていた。しかし、左リアのタイヤをバンクに接触させてしまい、マシンがはじき飛ばされて転倒してしまった。マシンを起こしてステージを走り切ることはできたが、ロールケージにダメージが見つかったので、リタイアするしかなかった。今は全力を尽くしているが、単純にそれが足りていないということだ」



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