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全日本ラリー選手権第5戦「モントレー 2017 in 嬬恋」のデイ2が6月11日（日）に行われ、初日首位に立った新井敏弘／田中直哉（スバルWRX STI）が優勝した。
11日（日）のデイ2は、デイ1で使用したステージの逆走コースが主舞台となり、雨と霧に翻弄されたデイ１とはうってかわり、早朝から爽快な青空が広がるドライコンディションでの戦いとなった。
新井敏弘／田中直哉（スバルWRX STI）が奴田原文雄／佐藤忠宜（三菱ランサーエボリューションⅩ）に対し2.8秒のリードで迎えたデイ２は、奴田原が2度のベストタイムを奪い、SS12を終えて1.9秒差まで詰め寄る展開となった。だが、奴田原はSS16でコースオフ＆パンクを喫し約20秒をロス。新井が最後まで逃げ切り、今季初勝利とともにモントレー3連覇を達成した。2位は奴田原、3位にはデイ1の後半から持ち直した勝田範彦／石田裕一（スバルWRX STI）が入賞した。以下、4位はデイ１の遅れが最後まで響いた鎌田卓麻／市野諮（スバルWRX STI）、5位は竹内源樹／加勢直毅（スバルWRX STI）、6位は村瀬太／宮部弘陽（三菱ランサーエボリューションⅩ）と、上位6台中4台がスバルユーザーとなった。
JN5クラスは、デイ1で30秒以上のマージンを築いた小濱勇希／馬場雄一（シトロエンDS3 R3-MAX）がデイ2でも独走。5つのSSでベストタイムを重ね、第2戦からの連勝記録を4に伸ばした。2位には今季初出場の柳澤宏至／中原祥雅（プジョー208 R2）が入賞、その柳澤を追いかけていた眞貝知志／安藤裕一（アバルト500ラリーR3T）はSS11でコースオフによりリタイアとなり、柳澤と同じく今季初出場となったMINIの大橋逸夫／木村裕介が我慢の走りで3位に入賞した。
JN4クラスは、初日トップの山本悠太／藤田めぐみ（トヨタ86）を曽根崇仁／桝谷知彦（トヨタ86）が追う展開。しかし、タイム差は徐々に開いていったうえに、曽根がSS12で痛恨のコースオフ。山本がそのまま逃げ切り、曽根の連勝を阻止して今季初優勝を飾った。2位は山口清司／山本磨美（トヨタ86）、3位には前戦のクラッシュから短期間でマシンを修復してきた石川昌平／竹藪英樹（トヨタ86）が入賞した。
JN3クラスは、デイ1に続きデイ2でもベストタイムを連発した天野智之／井上裕紀子（トヨタ・ヴィッツ）が開幕5連勝を達成。内藤学武／小藤桂一と、渡部哲成／松浦俊朗の若手デミオ勢が揃って表彰台を獲得した。デイ１からエンジンが不調だった大倉聡／豊田耕司（トヨタ・ヴィッツCVT）は4位に終わった。
JN2クラスは、明治慎太郎／北田稔（トヨタ86）がデイ1で築いたマージンを守り、今季3勝目をマーク。2位はドライコンディションでの速さが光った加納武彦／横手聡志（スバルBRZ）、3位は雪の嬬恋で勝利した猪股寿洋／齊藤孝太（トヨタ86）が、デイ1のポジションを守り切りフィニッシュした。
JN1クラスは、デイ1で2番手につけていた須藤浩志／新井正和（スズキ・スイフトスポーツ）がデイ1トップの小川剛／佐々木雄一（ホンダ・フィット）を早々に逆転。小川も食い下がるが3.4秒届かず、須藤が2連勝、2位に小川、3番手には古川寛／遠藤彰（スズキ・スイフトスポーツ）と伊藤隆晃／大高徹也（日産ノートNISMO S）が同タイムで並んだが、選手権規定によりSS1のタイムが伊藤よりも速かった古川が3位に入った。
| 1 | JN6-1 | 新井敏弘／田中直哉 | 富士スバルアライモータースポーツＷＲＸ | 48:37.5 |
| 2 | JN6-2 | 奴田原文雄／佐藤忠宜 | ADVAN-PIAAランサー | +22.1 |
| 3 | JN6-3 | 勝田範彦／石田裕一 | ラックSTI 名古屋スバル DL WRX | +50.2 |
| 9 | JN5-1 | 小濱勇希／馬場雄一 | KYB DUNLOP DS3R3 MAX | +2:18.5 |
| 13 | JN2-1 | 明治慎太郎／北田稔 | YHGd高崎くす子86 | +3:29.3 |
| 14 | JN4-1 | 山本悠太／藤田めぐみ | Sammy☆K-one☆ルブロスYH８６ | +3:33.2 |
| 22 | JN1-1 | 須藤浩志／新井正和 | スマッシュBRIGダイニチコマツスイフト | +4:03.9 |
| 25 | JN3-1 | 天野智之／井上裕紀子 | 豊田自動織機・DL・ヴィッツRS | +5:52.0 |
