2013年シーズンも8戦を終えて、うち6戦で勝利したフォルクスワーゲン・モータースポーツ。しかし地元ドイツでの結果は満足いくものとは言えなかった。
セバスチャン・オジエはデイ2で左フロントサスペンションを破損しデイリタイア、ヤリ-マティ・ラトバラも似たような状況でデイ3から撤退。ラリー前にはサードドライバーのアンドレアス・ミケルセンのコ・ドライバー、ミッコ・マルックラが背中に深刻なケガを負っていることが分かり欠場している。チームが表彰台を逃したのも、今回が初めてのことだ。
しかしフォルクスワーゲンのヨースト・カピートは、「ホームイベントでうまくいかなかったことはとても残念だ」としながらも、「15のSSのうち8カ所でベストタイムをマークしたことはいい兆候だし、ポロR WRCのターマックでの競争力があることは証明された」と前向きに考えている。
「セバスチャンとヤリ-マティはどちらも途中でラリーをリードしたが、ふたりとも撤退を余儀なくされた。勝利に近いところにいながら、いくつかのミスが原因でそれを逃してしまった。しかし、スポーツでは予定どおりに成功することはない。そして、それがWRCの魅力でもあるんだ」
フォルクスワーゲンは、ドライバーズ選手権では依然オジエが184点で首位、マニュファクチャラーズ選手権でも262点で首位を堅持している。