ダカールラリー2連覇中のプジョー・スポールは、ラリーレイドマシンの新型モデル、プジョー3008DKR Maxiを発表した。
その名が語る通り、3008DKR Maxiは前モデルの3008DKRよりも大型化。各サイドのサスペンション幅が10cm増えたことで全幅が20cmワイドになり、グラベル路や砂漠、山岳路などでの走破をサポートする。このデザインを得るために、アッパーとロワーのウィッシュボーンの他、フロントとリヤのトラックロッドエンド、ドライブシャフトも新作した。この結果、信頼性とダイナミクスが向上し、さらにパフォーマンスが上がった。
「勝つこと以上に難しいのはただ一つ、非常に強いライバル達を相手に勝ち続けることだ」と語るのは、プジョー・スポールのディレクター、ブルーノ・ファミン。
チーム・プジョー・トタルのドライバー、セバスチャン・ローブは、「プジョー3008 DKR Maxiの最も強いところは、オフロードでの走行性能。ワイドになり、タイヤも大きくなったことで、どんな道でも走ることができる」と語る。
プジョー・スポールのエンジニアが設計している最終改良型デザインは、まだ開発途中ではあるが、7月7‐22日にロシアと中国で開催されるシルクウェイラリーで実戦デビューを予定している。ドライバーを務めるのは、今年のダカールラリーを2位でフィニッシュしているローブで、シルクウェイラリーの参戦は2度目となる。ローブは新型モデルの改良具合の評価することが役割となるが、ファミンは全体としての目標は優勝しかないとしている。なお、このシルクウェイラリーには、ステアファン・ペテランセル、昨年のシルクウェイラリーの覇者シリル・デプレも参戦するが、2人は現行型3008DKRでの参戦となる。
さらに、プジョーのD-reamチームのもう一人のメンバー、カルロス・サインツは来年のダカールでドライバーとして合流する予定で、3008DKR Maxiの開発に携わっている。そのサインツはチームの努力を絶賛し「チームのエンジニアたちは、常にできる限りの力を引きだそうと努力している。ダカールが1回終わる度に、次のステップアップを考えている」とコメント。
プジョー・スポールは、3008DKR Maxiの発表に合わせて、ローンチ動画を公開した。