レッドブルからスポンサードを受けるWRCチャンピオン、セバスチャン・オジエが、自身の夢であったF1チャンピオンマシン、800馬力を発生するレッドブル・レーシングRB7をドライブする機会に恵まれた。
会場となったのは、F1オーストリアンGPが開催されるレッドブル・リンク。このRB7は、2011年にセバスチャン・ベッテルがドライブし、ドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルの2冠を獲得している。
「自分は、いま33歳。子どもの頃の憧れは、もちろんアイルトン・セナだった。いつか、F1マシンのようなクルマを試すチャンスが与えられることを夢見ていたよ」とオジエ。
「レーシングドライバーにとって、楽しむためには速くなくてはならない。そして、F1は自分で運転できる最速のマシンだ。だからレーシングドライバーなら、一度はそれを感じてみたいと思うのは、当然だ」
今回、オジエには頼もしいトレーナーがついた。元レッドブル・レーシングのドライバーで、F1では13勝をマークしているデイビッド・クルサードだ。
「初めてグランプリのマシンをドライブするセバスチャンにとって、いくつか試練はある」とクルサード。
「ラリーでは、コックピットのスペースが広いが、F1はかなりコンパクトで、ライバルを間近に感じる環境だ。4.5Gまでかかるようになると、体力的にもかなり負担を感じる」
そのRB7をドライブしたオジエは「F1マシンの中にいるのは、別世界だ」とコメント。
「緊張よりも、興奮の方が大きい。レーシングコースをF1マシンで速く走るのは、もちろん初めてだからね」