今季のAPRCに、R5規定相当仕様の三菱ミラージュをフル参戦させているスウェーデン拠点のMパートABは、RALLYPLUS.NETの取材に対し、シリーズ次戦のマレーシアと9月のラリー北海道では、シリーズ登録ドライバーのヤリ・ケトマー、ロベルト・ブルームベルグに、インドのカスタマードライバーを加えた3台をエントリーすることを明かした。
MパートABのオーナー、トーマス・ウェンは「APRCの参戦は、我々にとって新しく、かつ重要な地域で自分たちのマシンを周知させるため」とコメント。昨年のラリー北海道にも参戦を表明していたが、ロジスティック面でのトラブルにより直前で断念していたが、その後のマレーシア戦にケトマーを参戦させ、総合2位に食い込んでいる。
「APRCのラリーは、路面や気温、湿度の高さがイベント毎に違い、さらに西ヨーロッパとは全く異なる。サスペンションのセッティングや、マシンを正確に走らせることさえ、新たなチャレンジとなるが、それは、我々のミラージュがどんなコンディションでも戦えるマシンであることを示すことにもなる」
「チームとしては日本への参戦経験はないが、ヤリはWRC時代に走っているので、セッティング面で支えになってくれる。北海道のコンディションは、APRCのニュージーランド、オーストラリア、マレーシアとは全く違うことは分かっているので、困難はあるが、このマシンはセットアップを変更するのが簡単なので、少しテストを行えば問題ないと考えている」
ラリーアート・スウェーデンを前身とするMパートABは、ラリー北海道の参戦をどこよりも楽しみにしているとウェンは語る。
「北海道滞在中、日本のドライバーが我々のマシンをテストする予定は今のところないが、もし機会があるのならぜひ検討したい。我々のマシンを、日本のラリーで使ってもらえるなら大変うれしい。ラリー中は、日本のチームとも話をしたいと思っている。三菱の母国で参戦することは、我々にとっても重要なこと。三菱のラリーファンもたくさんいると思うので、ぜひ応援して欲しい」