1ヶ月のサマーブレイクを経て、WRC後半戦を母国フィンランド戦で迎えるミッコ・ヒルボネン。昨年はチームメイトのセバスチャン・ローブと激戦の末に2位にとどまったミッコ・ヒルボネンだが、この時のバトルに不満はなかったと語る。
「去年の2位に不満はなかった。セブと僕はスタート直後から全力で戦い、お互い一歩も引かず、チームオーダーも一切なかった。僕は序盤で少しタイムロスをしてしまい、オウニンポヤで完璧な走りをしてもその差をつめることはできなかった。フィンランドで勝ちたいなら、スタートから常に100%の走りをしなくてはならないということが、よく分かるだろう。今年は全力を尽くすよ」とヒルボネン。
「残っている時間のことを考えれば、今はマニュファクチャラーズ選手権のことに軸を置いて考えている。このことに専念するべきなんだと思っている。もちろんチームは46ポイント差をつけられているけど、でもまだ今季は258ポイント獲得できる余地が残されているんだ。少しでも差を詰めるためには、2位や3位狙いはできない。勝つしかないんだ」
今年のフィンランドでは、いくつかのステージが逆方向の走行となるが、フィンランド人であることのアドバンテージはあるかという問いに「大きな差にはならないと思うね」とヒルボネン。
「トップドライバーの8,9人は経験のあるドライバーだ。レッキで2回走るし、インカー映像を使えば、競技で限界近くまで走ることができるはずだ。戸惑っているヒマはないし、常に全開で攻めなくてはならないけど、僕がここでいい走りをするには、地の利よりも普段の準備の方がより活かされると思う」