開催イベントとプロモーターとの契約合意が全戦で完了していないという理由から、6月の発行が延期されていた2014年のWRCカレンダー。今週にもFAX投票が行われる見通しとなっているようだが、ポーランドの昇格が有力となっている一方で、パシフィック戦のカレンダー落ちが危惧されている。
英国オートスポーツ誌によれば、投票は今週金曜日に行われ、その後まもなくカレンダーが確定するのではと見られている。現在、モンテカルロ、スウェーデン、メキシコ、ポルトガル、アルゼンチン、フィンランド、ドイツ、ポーランド、フランス、スペイン、GBがカレンダーに入る模様だが、うち数戦は現在も交渉が続いているようだ。
一方、サルディニア、ギリシャ、ニュージーランド/オーストラリアに関しては、カレンダー入りが疑問視されている。それでもサルディニアは、財政面での問題が解決したこと、今年の開催がここ数年に比べ質が改善されていたことから、望みは残されているようだ。
しかし、ギリシャとニュージーランドがカレンダー落ちとなれば、大きなニュースとなる。ニュージーランドやオーストラリアのパシフィック圏は、時差が少ない日本にとって、参戦・観戦共に馴染みの深いイベントだ。ここ数年は、オーストラリアと隔年での開催を続け、今年はオーストラリアが開催。ニュージーランドは、1979年からシリーズに組み込まれ、独特のグラベル高速ステージはドライバーからも人気が高いことで知られている。