WRCフィンランド:ラッピ「明日どのようにリードを保つべきかは理解している」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
現地速報がすぐわかる! バックナンバーが読み放題。ラリプラLINE限定コンテンツ配信中

WRCフィンランド:ラッピ「明日どのようにリードを保つべきかは理解している」

©Red Bull

7月29日(土)、WRC第9戦ラリーフィンランドのデイ3の競技が、フィンランドのユバスキラを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racingのエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合首位の座を守り、ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC)は総合3位に順位を上げた。一方、デイ2で総合2位につけていたヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC)は、SSベストタイムを連取して首位に浮上するも、SS19でメカニカルトラブルによりストップ。チームはサービスパークでクルマを修理し、明日のデイ4での再出走を目指す。

TOYOTA

デイ3は8SS、計132.34kmが設定された。2位につけていたラトバラは、オープニングステージのSS14からSS18にかけてベストタイムを連取。SS15でラッピを抜き再び首位に立った。しかしSS19「オウニンポウヤ-2」で、ラトバラのマシンにトラブルが発生し、コース上にストップ。ラッピがふたたびトップに立ち、前日に続きラリーリーダーとしてこの日を終えた。

また、前日5番手につけていたハンニネンはSS16で3位にポジションアップ。さらに、SS19ではラトバラの脱落もあり2位に順位を上げた。その後、3位にポジションを下げたものの、2位との差は4.3秒。チームは1-2フィニッシュを狙って明日の最終日を戦う構えだ。

Naoki Kobayashi

トミ・マキネン(チーム代表)
「ヤリ-マティは本当に速く、ホームラリーで優勝を目指して戦っていたので、彼のクルマにトラブルが起きて本当に残念ですし、申し訳なく思います。いったい何が起こったのか、現在原因を調査しています。問題は電気系で恐らくマイナートラブルですが、今まで発生したことがない問題なので、徹底的に究明し再発防止に力を注ぎます。現在、2台が表彰台を狙える位置につけ、1台はラリーをリードしています。エサペッカは素晴らしい仕事をしているので、明日はこのまま最後まですべてがうまく行くことを願っています」

Naoki Kobayashi

ヤリ-マティ・ラトバラ
「今朝は最初のステージからクルマのフィーリングが良く、楽しんでドライブしていました。オウニンポウヤのSSの2回目も、はじめは素晴らしい感触でしたが、突然クルマが止まってしまい、我々は何もすることができませんでした。信じられないような出来事ですが、これもモータースポーツの一部です。我々のチームはまだ若いので、こういったことも起こりえますし、そこから学ぶことが大切です。まずは原因を追及してきちんと直し、そして明日は再出走してパワーステージで最高の走りをしたいと思います」

TOYOTA

ユホ・ハンニネン
「午前中はとても調子が良く、うまく走ることができましたが、午後は簡単ではありませんでした。今日の最後のSSは終盤道幅がとても狭く、少し慎重に走りすぎてしまいました。もっと果敢に行くべきでした。とはいえ、私たちは良い位置につけています。前後のライバルとのタイム差は少ないので、明日は2位に狙いを定めて戦います」

TOYOTA

エサペッカ・ラッピ
「ラリーをリードする立場になり驚いていますが、ヤリ-マティのことを考えると複雑な気持ちです。彼は素晴らしい走りをしていました。大きなリスクを負わない限り彼に追いつくことは不可能でしたし、そのつもりもありませんでした。コース上で止まっているヤリ-マティを追い越す時に、少しだけ速度を緩めました。タイム差がある状態でラリーをリードした経験がありますので、どのようにリードを保つべきか理解しているつもりです。集中力を高め、気持ちをクリアにし、そして明日に備えて今晩はしっかりと睡眠をとろうと思います」

WRCフィンランドSS21終了後暫定リザルト
1. エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC) 2:13:02.7
2. テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC) +49.1
3. ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC) +53.4
4. エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC) +54.7
5. クレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC) +1:16.9
6. ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) +1:31.6
7. オィット・タナック(フォード・フィエスタWRC) +2:07.5
8. クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC) +2:59.1
9. ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC) +3:54.0
10. マッズ・オストベルグ(フォード・フィエスタWRC) +4:23.6

24. ヤリ‐マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC) +20:40.3



RALLY PLUS