APRCマレーシア事前情報:ベイビー、タクル、炭山と3人が新マシンで登場 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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APRCマレーシア事前情報:ベイビー、タクル、炭山と3人が新マシンで登場

©APSM.tv/Kphoto

FIAアジア‐パシフィックラリー選手権(APRC)は、第3戦ラリーオブジョホール(グラベル)が8月11−13日、マレーシア南部のジョホールバル周辺で開催される。

今季は、開幕戦ニュージーランドをチャンピオンのガウラブ・ギル(シュコダ・ファビアR5)が制したが、オーストラリア戦では、チームメイトでノルウェー出身のオーレ・クリスチャン・ベイビーがシリーズ戦初優勝。中国戦は開催キャンセルとなり、ポイント争いではベイビーが首位に立っているが、2ポイント差でギルが追っている。

APRCに今季初挑戦しているベイビーは、マレーシアでの参戦も初めて。並行して参戦しているWRC2では厳しい戦いが続いているが、このマレーシア戦からはほぼ新型のファビアR5を投入している。一方、昨年のマレーシア戦を制しているギルは、経験値では遥かにベイビーを凌いでいる。

このチームMRF勢にに立ち向かうのが、スウェーデンからR5相当仕様の三菱ミラージュを送り込むMパートAB。フィンランドのベテラン、ヤリ・ケトマーとロベルト・ブロムベルグがステアリングを担う。このミラージュではAP4クラスとして参戦するが、ケトマーは昨年のマレーシアもこのマシンで参戦しており、コンディションによって非常にトリッキーになる今戦、MRF勢と対等の強さを見せようと気合いを高めている。

そして、MパートABは今回、3台目のミラージュを投入。インドのベテラン、サンジェイ・タクルが、日本の竹下紀子をコ・ドライバーに迎え、エントリーする。しかし、マシンの到着が遅れ、現地で突貫の組み立て作業中。タクルは、日本と母国インドでの参戦も予定していることから、状況によっては、マレーシアでの新型マシンでの走行は見送る可能性も出ているようだ。

そして既報通り、日本のクスコレーシングがついにR5でエントリー。ベイビーがパシフィックカップで使用していたMRFのファビアR5の購入契約が直前に整い、炭山裕矢が初めてR5マシンでの参戦に挑む。イベント前のテストでは、MRFシュコダやミラージュ勢と同等のペースを見せており、昨年はグループNマシンで総合3位に食い込んでいる炭山が一躍、トップリザルト候補として注目を集めている。また、チームメイトのマイケル・ヤングは、スバルWRX STIで登場する。

Malaysian Rally

グループN勢では、PGアビラッシュが、2009年にコディ・クロッカーが使用し、同年のAPRCタイトル獲得につなげたスバル・インプレッサでエントリーする。

イベントは、8月11日夜にスーパーSSで開幕。土曜日は、イベント最長となる31.67kmステージの2回の走行を含む7SS、158kmが設定されている。日曜日は、6SS、76.24kmで構成される。

チームMRFは、オンボード動画も含めたテストの模様を収めた動画を公開している。



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