ERC第4戦ラリーアゾレス(グラベル)は6月4日、大西洋に浮かぶポルトガル領アゾレス諸島最大の島、サンミゲル島で開幕。今回が開催50回となる節目を迎えた今イベントは、今季のERC最初の本格グラベル戦だ。
草が生い茂るカントリーサイドの光景を抜けるステージはサンディ。車幅ギリギリというナローな部分も多いため、ミスの許される余地も極めて少ない。快晴から一転、にわか雨が降り出すなど変わりやすい天気も、懸念要素だ。
ラリーは4日に開幕した後に、3SSを走行。序盤はベテランのカエタン・カエタノビッチ(フォード・フィエスタR5)がリードを握ったが、12.88kmのSS3でベストタイムを叩き出したプジョー・ラリーアカデミーから参戦する選手権リーダーのクレイグ・ブリーン(プジョー208T16)が首位を奪取し、この日をラリーリーダーとして終えた。
「まずまずのいい一日だった」とブリーン。「今日は、タイヤ選択も安全パイで行ったから、進捗にはかなり満足している」
しかし、2位のカエタン・カエタノビッチもブリーンまで1.4秒と僅差につけている。
ラリーは5日のレグ1-bに4SSを2回ループする8SS・92.16kmが設定。この日はイベント最長ステージで、火山湖の沿岸を走行する今イベント最大の山場、Sete Cidadesが含まれている。最終日となる6日のレグ2は6SS・100.89kmの構成となる。