パイクスピーク・インターナショナルヒルクライムは、30日のスタートを控え、書類受付、車検が始まった。セバスチャン・ローブが駆るプジョー208T16パイクスピークも、無事に車検を通過している。
コロラドスプリングスの市街地近郊にあるワールドアリーナで行われた車検場に、875馬力を誇るプジョー208T16パイクスピークが登場した。同マシンがエントリーしているアンリミテッドクラスは、その名の通り改造無制限。このため、車検では、ヘルメットなどのドライバーの装備品や、マシンの安全装備が基準に合致しているかのチェックが行われた。
一方、WRCでは9連覇を果たした絶対王者だが、ここパイクスピークでは新人扱い。初めて参戦するドライバーに義務づけられる、ルーキーズ・ブリーフィングにも参加した。「ここの雰囲気を感じると、いよいよスタートという気持ちが盛り上がってくるよ」とローブ。
「パイクスピークは僕にとって新しい経験だから、既にテストには参加しているが、実際のレースがどうなるのかまったく予想がつかない。とにかく、一発勝負で駆け上がり、二度目のチャンスはない。だから、すべてを間違いなくこなしていかなくてはならない。ここまでのところ、マシンのフィーリングは素晴らしいよ」
イベントはこの後、26日から予選が始まり、30日の現地時間8時に競技が開始。アンリミテッドクラスの走行は、11〜13時に予定されている。