2017年はWRCカレンダー復帰を逃したトルコラリーだが、イベントのプロモーターは、2018年のWRC開催を目指して再びプッシュを始めている。
新たに開催エリアとして提案しているのは、トルコ南西部のマルマリス。元WRCチームズカップのドライバー、セルカン・ヤジチ(写真中央)率いるイベントプロモーターがビジネス展開をしている地域で、トルコの国内選手権イベント、マルマリスラリーの本拠地ともなっているエリアだ。
12ヶ月前、WRCが立てた計画は順調に進んでいたが、FIAのワールドモータースポーツカウンシルは、ラリー開催候補地として提案されていた地域がロケット攻撃を受けたことから、このイベントを却下した。
トルコでは過去、WRCが6回開催されているが、最後の開催となった2009年は、アイスランドの噴火によりヨーロッパ全土が火山灰雲に覆われたことから、ラリー終了後、帰国便に乗れない人が続出したことが記憶に残る。
現状、FIAは観客の管理が困難となっているポーランドを外して、代わりにトルコを昇格させることを検討していると見られる。開催戦数を14戦に増やすかどうかについては決定されておらず、クロアチアの連盟はシリーズ開催が可能かどうかの問い合わせを受けている模様。それ以外のイベントについては、2018年カレンダーは2017年と大きく変わらないと予想されている。
(Martin Holmes)