2018年に向けて各チームの準備が本格化する中、FIAは8月、ラリードイツで行ったWRCコミッションのミーティングにおいて、パドルシフトの導入を盛り込んだR5の規定改正案を退けた。
関連するチームのひとつは、この決断はFIAがR5のコスト削減に取り組む流れのひとつで、FIAが新たな安全基準を導入していくのと同時期にさらに技術拡大を認めては、コストを維持できないと判断した、と説明している。
この件に関わるマニュファクチャラー陣は、FIAに5%のコスト上昇を提案していたと見られている。この規定が最初に暫定案を出された時点から、実際の製作コストはマシン全体で10%上がっていた。
折しも、シトロエンが新たにC3 R5の概要を発表したばかり。 またフォルクスワーゲン・モータースポーツも2018年の発売予定でR5マシンの開発を進めており、このコスト問題は緊急性が高まり始めている。
(Martin Holmes)