9月15日(金)〜17日(日)に北海道帯広市で開催される、全日本ラリー選手権第7戦「Rally Hokkaido」のエントリーリストが公開された。アジア・パシフィックラリー選手権(APRC)に24台、全日本ラリー選手権には42台の合計66台がエントリーし、すべてのクラスが成立。日本スーパーラリーシリーズ(JSR)も最終戦となっており、今戦の成績次第でJSR初年度のチャンピオンが決定することになる。
ラリー北海道 エントリーリスト APRC
http://www.rallyjapan.jp/rh/jp/wp-content/uploads/2017/09/2017RH_APRC_seeded_entrylist_J_0906.pdf
ラリー北海道 エントリーリスト 全日本ラリー
http://www.rallyjapan.jp/rh/jp/wp-content/uploads/2017/09/2017RH_JRC_entrylist_J_0907.pdf
APRCは既報のとおり、チームMRFで選手権をリードするガウラブ・ギル、オーレ・クリスチャン・ベイビーのシュコダ・ファビアR5勢に加え、ヤリ・ケトマーとロベルト・ブロムベルグ、そしてサンジェイ・タクルがターボ+4WDで武装した三菱ミラージュAP4で日本に初上陸。FIA公認こそ取得はしていないマシンだが、すでにAPRCでも走行を重ねており、北海道でどのような走りを見せるか注目を集めている。
日本人勢では、キャロッセがついにR5のシュコダ・ファビアを投入する。前戦マレーシアでもすでに炭山裕矢がドライブしているが、マシンへの習熟とセッティングを進めたR5での走りに期待が高まる。また、炭山が昨年のラリー北海道でデビューさせ、今季日本スーパーラリーシリーズ(JSR)で2連勝してきたヴィッツAWDのドライバーには、マイケル・ヤングが抜擢された。1年の熟成を進めたヴィッツAWDの真価が北海道で試される。JSR勢では黒岩満好、青山康、千明正信や、2WDの権田哲也らもエントリーしているほか、APRC常連組の高橋冬彦、増村淳らも名を連ねる。授業の一環として毎年ラリー北海道に挑戦している高山短大は、今年も星野博がドライバーを務める。
一方、全日本ラリーに目を転じると、今大会はポイント係数が2倍となる重要な一戦。今季グラベル2戦のうちの最後の1戦ということで、選手権を追いかけている多くの選手がエントリーしている。洞爺、北海道とグラベルが2線続いたことも、参戦数の増加に寄与しているだろう。
JN6クラスは11台。111点の勝田範彦(スバルWRX STI)をトップとして、92点の奴田原文雄(三菱ランサーエボリューションX)が続き、3番手以下は63点の新井敏弘(スバルWRX STI)、62点の福永修(三菱ランサーエボリューションX)、60点の鎌田卓麻(スバルWRX STI)が団子状態で競い合う。
JN5クラスは、洞爺に続いて小濱勇希がDS3で、川名賢がプジョー208 R2での参戦。鷹野健太郎は引き続きMINIでの参戦となる。JN4クラスはポイントリーダーの曽根崇仁(トヨタ86)、2位の山本悠太(トヨタ86)、4位の香川秀樹(ホンダ・シビックタイプR)に、昨年優勝の小倉雅俊(ダイハツ・ブーンX4)、洞爺で優勝した上原淳(ホンダ・シビックタイプR)と、様々な駆動方式、年式のマシンがぶつかり合う、面白いバトルが見られそうだ。
JN3クラスは天野智之(トヨタ・ヴィッツ)が大量リードを持って、北海道でチャンピオンを決める最有力候補。虎視眈々と隙を伺う大倉聡(トヨタ・ヴィッツCVT)や、マツダRX-8の中西昌人、マツダ・デミオの南野保、唐釜真一郎、鷲尾俊一らベテラン勢の活躍にも注目したい。
5台のエントリーを集めたJN2クラスは、石田雅之/高杉哲也のコンビが洞爺に続いて参戦。ポイントリーダーの明治慎太郎が欠場したため、2位の猪股寿洋にとっては大きなチャンスとなる。
そしてJN1クラスは洞爺と同じく、須藤浩志、古川寛、小川剛、三苫和義らの上位メンバーが軒並み参戦する全6台。須藤が逃げるか、古川らが逆転するか。
最大46点(優勝20点x係数2.0+デイポイント3点x2デイ)という大量得点のチャンスがあるラリー北海道は、15日(金)18時に北愛国サービスパーク隣接の「SSS Sammy SATSUNAI 1」からスタートする。
Rally Hokkaido 大会公式サイト
http://www.rally-hokkaido.com/jp/