WRCの写真で綴る「ワールドラリーカレンダー2018」。
今回は収録している表紙+1月〜4月までの写真を、小林直樹カメラマンの一言コメントとともにご紹介します。
WORLD RALLY CALENDAR 2018
ワールドラリーカレンダー2018
A2変形判・13ページ・オールカラー
撮影: 小林直樹
発行: 合同会社サンク
価格: 2,800円(税込)
表紙
撮影場所はフィンランドです。ここはこの写真のラトバラだけ、スローシャッターで切ったんです。ラトバラはこの時点でもう、首位争いから脱落していたから少し遊んでみようと思って。障害物がいろいろ手前にあって、後ろに観客がいて動きが出そうなシチュエーションでしたしね。
2017年は、やっぱり日本車が出てきたことが一番大きなトピックですよね。トヨタが出てきて、新しいレギュレーションになってからエアロパーツが派手になったこともあって、車体も大きくなって。スピード自体はそんなに変わらないと思うけど、迫力は増したと思います。あと、ヤリスが来ると気合が入りますよね。シャッターを押す指に力が入っちゃうんですよ。
例年のカレンダーは引き気味の写真が多めで、WRCの世界観を出したいって気持ちがあるのですが、マシンの走りに迫力があるから、クルマが大きめに見える写真を選んで、迫力を演出しました。
そのなかでも、動きが象徴的な1枚を選びたくて、表紙として選ぶならこれしかないと思いました。
1月
ラリーモンテカルロらしい光景っていうと、チュリニ峠なども有名ですが、私は山沿いの岩場を走るステージ。今年はそんな場所があったので、狙って撮りました。いいのか悪いのか、逆光の場所だったんですよね。でも、その逆光で岩壁がきれいに浮き上がってるのがいいね。
今年のモンテは天候がよく変わりましたね。
2月
スウェーデンはここ数年雪が少なくて、今年はノルウェー側にもステージを移したんですが、それでも少なくて。
ここは、レッキの時に雪が一番残ってるエリアです。路面に雪は残っていても周りの木に雪が残ってる場所はなかなかないんですよ。ここでは、雪景色の中を走るラリーカーを表現したくて引きで撮影しました。
今年はトヨタが勝てるとしたらスウェーデンかフィンランドと思っていたので、優勝してよかったですね。
やっぱり高速ステージのテストを熱心にやっていたのが結果に出たのでしょうね。
3月
ラリーカーの“動き”を表現するために、手前にカメラマンを置いて、あえてスローシャッターで撮ってみた1枚です。
撮影場所にもよりますが、ここは意外とコースの近くで撮れました。
実は、向かい側には湖があったのですが、観客がコースから離されてしまって、天気も悪かったので、スローシャッターで撮ることにしたんです。ここはブリーンが角度的に一番カッコよかったですね。
4月
ドイツの軍事施設の中のSSです。観客が多い丘をバックに撮りたくて狙った1枚です。
2016年はこの撮影ポイントは撮影できなかったのですが、今年は規制エリアが緩和されて大丈夫になって、いつもより5~6m近くで撮影できたんです。ドイツは本当に人が多かったですね。今年は特に、ギャラリー入りの写真を多く撮っています
小林カメラマンによる解説、いかがでしたか。思い入れたっぷりのワールドラリーカレンダー2018は、ラリー北海道のラリプラブースで皆さまに初お披露目の予定です。会場でお手にとってじっくりご覧いただけますよ。小林カメラマンも現地入りする予定ですので、運が良ければ会えるかも?
さらに、現地に来られない方はオンラインでご注文いただけます。しかも今なら通常600円の送料が無料になる先行予約キャンペーン中です。対象は14日(木)のご注文分まで! ご購入は下のボタンからどうぞ。