新井敏弘が2013年のヨーロッパラリー選手権(ERC)4戦に出場することが決まった。
今年始めに開催された東京オートサロンで、新井が海外ラリーに参戦することはすでに報じられていたが、ERCのどのラリーに参戦するかまでは明かされていなかった。
新井が出場するラリーは、7月25〜27日のシビウラリー(ルーマニア、グラベル)、8月30日〜9月1日のチェコラリー(チェコ、ターマック)、9月13〜15日のラリーポーランド(ポーランド、グラベル)、10月10〜12日のラリーサンレモ(イタリア、ターマック)の4戦。
マシンはこれまでと同様にスバルWRX STI R4。オーストリアのストール・レーシングがメンテナンスとラリーサービスを担当する。昨年と同様、横浜ゴムの全面的サポートを受け、グラベル/ターマックの両方で上位入賞を目指す。
コ・ドライバーは、2011年のAPRC(アジア・パシフィックラリー選手権)ラリー北海道で新井とコンビを組み、オーバーオール優勝を成し遂げたアンソニー・マクローリン(オーストラリア)を指名しているという。
「初めて出場するラリーもありますが、ヨコハマタイヤさんと連携して良い結果を残し、日本の皆さんに明るいニュースをお届けしたいと思います。S2000勢のマシンは強力で、元F1ドライバーなどの一流ドライバー(編集部注 ロバート・クビカ)もこのERCに出場しているので、ポディウムフィニッシュを狙うのは簡単なことではありませんが、WRX STI スペックCの長所を活かして少しでも上位での入賞を目指します。ニッポン代表のつもりで行ってきますので、ぜひ応援をよろしくお願いします」と新井。
ERCでは、S2000やRRCといったマシンがトップカテゴリーとして戦われているが、グループN、R4などの市販車に近いラリーカーは「プロダクションカップ」として選手権の対象となっている。新井は2011年にERCの前身であるインターコンチネンタルラリーチャレンジ(IRC)に参戦し、見事プロダクションカップチャンピオンを獲得。2012年もWRX STI R4の熟成を進め、満を持して今年のチャレンジに挑む。