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GAZOO Racing Company友山社長「GAZOOの根底にあるのは壁を壊すチャレンジング精神」

©Naoki Kobayashi

スポーツカーの新ブランド「GR」シリーズを発表したGAZOO Racing Company。9月19日に行われた発表会に登壇したGAZOO Racing Companyの友山茂樹社長は、WRCの参戦チーム名にも掲げられている“GAZOO”の起源について、豊田章男トヨタ自動車社長が開発した画像システムが起源であることを明かし、GAZOOに根付くチャレンジング精神について経緯を紹介した。

GAZOOの起源は「中古車画像(GAZOO)システム」

GAZOOの起源について友山社長は、20年前に豊田章男現トヨタ社長が営業の地区担当委員を務めていた時代、有志スタッフで開発した「中古車画像システム」であると紹介。販売店の下取り車を、展示を待たずに画像でいち早く見られる画期的なシステムだったが、インターネットも普及していなかった当時は抵抗が多く、トヨタブランドを名乗ることが認められなかった。このため、画像=GAZOOを名乗ったのだという。

このチャレンジ精神をモータースポーツに転換したのが、GAZOO Racing。人材、クルマを鍛え、基盤を築く信念はその後、豊田社長がモリゾウとして臨んだ、ニュルブルクリンク24時間耐久レースへの挑戦につながっていく。つまり、GAZOOの根底には、トヨタが作ったトヨタの壁を、トヨタ自身が崩す変革へのチャレンジ精神にあったのだ。

トヨタレーシング、GAZOO Racing、LEXUS Racingを統合して、TOYOTA GAZOO Racingとして生まれ変わって2年半、ニュルへの挑戦から10年目の今年4月、新たなスタートを迎えたGAZOO Racing Companyは、景気に左右されない永続的なモータースポーツ活動を可能とすることをミッションのひとつに掲げているという。

GRシリーズの誕生で、今後ますますロードカーとモータースポーツの連携が具現化していくであろうGAZOO Racing Companyの取り組み。WRC参戦活動からのフィードバックにも期待できそうだ。

Naoki Kobayashi



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