フィンランド選手権シリーズ3位の足立さやか「まだまだ学ぶべきことはたくさんある」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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フィンランド選手権シリーズ3位の足立さやか「まだまだ学ぶべきことはたくさんある」

©TOYOTA

TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムにてフィンランドでトレーニング中のコ・ドライバー足立さやかが9月29-30日に開催されたフィンランドラリー選手権第7戦Lake City Rallyにドライバーのヤルコ・ニカラとともにスバル・インプレッサWRX STIで参戦。序盤から車両トラブルに見舞われながらも、SM1クラス9位、総合26位で完走し、同選手権シリーズ3位で参戦初年度を終えた。

フィンランド第二の都市、タンペレ市で開催された本ラリーは、同選手権の今シーズン最終戦。134台が出走し、2日間でスペシャルステージ(SS)10本、総SS距離121.08㎞を含む全447.78㎞の行程を走行した。本ラリーのステージの大半はグラベル(未舗装路)だが、一部ターマック(舗装路)のセクションも含み、クレストの高低差が非常に大きく、同選手権の中でも最もチャレンジングなラリーの一つと言われている。また今回は、霧で視界が悪く、コ・ドライバーの足立にとってはペースノートの読み上げが普段より一層難しい状況となった。

ニカラ・足立組にはさらに試練が立ちはだかった。SS1から電気系統のトラブルが発生し、約2分を失った。その後も同様のトラブルやミスファイアが断続的に発生し、SS4では車を止めての修復を余儀なくされた。このように、終始思うように走行することができない内容となったが、トラブルを乗り越えながら粘り強く走り続け、最終的にクラス9位、総合26位で完走した。選手権順位を争っていたライバル勢のリタイアもあり、格上のR5車両の選手たちに交じり、シリーズ3位の位置を守りきった。

TOYOTA

足立さやか(コ・ドライバー)
クレストが多く、路面も様々で、今シーズンで一番難しいラリーでした。レッキでは心配もありましたが、うまくこなすことができ、ペースノートはとても良いものができました。車両トラブルによって、ノートを活かした全開の走りができなかったことはとても残念でしたが、リタイアすることなく走り続け、結果的に選手権でよい結果を残すことができました。フィンランドの高速でチャレンジングな道、そして素晴らしいドライバーであるヤルコの運転を経験することでとても多くを学びました。ですが、もちろんまだまだ学ぶべきことはたくさんあります。コ・ドライバーとしての能力を伸ばし続けるため、引き続きベストを尽くします。

ヤルコ・ニカラ(ドライバー)
最初からトラブルが発生してしまったので、今回のラリーで上位を取ることは不可能でしたが、選手権順位を争っているライバルたちにもトラブルが起きていたので、走り続ければ3位を守れると思っていました。SSの途中で何度か車を止めて問題解決しなければならなかったし、濃い霧もあって、とてもストレスが多く難しいラリーでした。今回はペースノート以外に気にすべきことがあり過ぎましたが、サヤカはとてもいい仕事をしてくれました。選手権3位というのは非常に良い結果でとても嬉しいです。R4車両での参戦でしたし、年初にはこの結果は全く想像していませんでした。チーム全員に感謝しています。

ヨウニ・アンプヤ(チーフインストラクター)
ヤルコとサヤカは、今回の非常に厳しい環境の中で、決して諦めることなく懸命に前に進み続けました。二人がクルーとして心を一つにし、いかにそれがうまく機能していたかということの現れだと思います。フィンランドの国内選手権は、海外のコ・ドライバーにとって最も難しい舞台の一つだと思っていますが、そんな中での選手権3位というのは素晴らしい結果であり、一年を通し、彼らが共に成長を続けてきた証です。今シーズン、必ずしも容易ではありませんでしたが、素晴らしい学びの経験だったと思います。
(チームリリース)

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