シュコダ・モータースポーツは、今週開催されるWRCラリーGBに、シュコダワークスとして3台のシュコダ・ファビアR5をWRC2部門にエントリーしている。
ドライバーを務めるのは、今季のWRC2タイトルを確定させているポンタス・ティデマンドと、先日のラリー北海道にも登場したオーレ・クリスチャン・ベイビー。そして、シュコダの若手育成プログラムのユーソ・ノルドグレンの3人だ。
ティデマンドは、スウェーデン、メキシコ、アルゼンチン、ポルトガルに続いて今季5勝目を狙う。ポーランドでは2位、ドイツでは3位に留まっているため、今回は再び優勝争いに絡むことに意欲的だ。
「もう戦略も選手権ポイントも気にする必要はないので、ウェールズのグラベルステージへのチャレンジで思う存分、走りを披露する」
一方、若手のベイビーとノルドグレンは、ファビアR5でのスキルを披露することを目標に掲げる。ポーランドではWRC2部門初優勝をマーク、イタリアでは2位、シリーズ外で参戦したカタルニアではRC2クラス3位に食い込んでいるベイビーは、21歳の若さでAPRCではタイトル争いに絡むなど、充実したシーズンを送っている。今回は、シュコダのファクトリーチームからの初めての参戦に臨む。
「スペインではミックス路面だったので、純粋なグラベルをファビアR5で走るのが待ち切れない」とベイビー。
一方、カタルニアではファクトリーチームからの初参戦を果たしたノルドグレンは、WRC2部門4位と大健闘を見せた。
「ターマックでファビアR5を走るのは初めてだったので、学ぶことが多かった。グラベルイベントで走るチャンスを与えてもらって、本当にうれしいよ」と語るノルドグレンは20歳。2015年にはフィンランドのジュニアタイトルを獲得している。今回もコ・ドライバーにタピオ・スオミネンを迎えての参戦となる。