FIA公認の単独サプライヤーとしてR4キットを開発中のオレカが、11月23−26日に開催されるフランスラリー選手権ラリーデュバールで、R4キット装着マシンを0カーとして走らせることになった。
今年の序盤にFIAから発表されたR4キットプロジェクト。フランス・シーニュにあるオレカのテクノロジーセンターで集中して開発が行われ、リサーチや設計作業に続いて、グラベルとターマックで壮大な開発セッションを行ってきたという。開発ドライバーは、ステファン・サラザン、ジュリアン・モーリン、テーム・スニネンが担当している。
一定の技術開発が整ったことで、開発テストの最終段階として実戦コンディションでマシンを走らせる必要が出てきたことから、デュバール戦に0カーとして投入することが必然的に決まった。
フランス選手権の最終戦として定着しているデュバール戦は、多くのドライバーが参戦してくるイベントでもあり、他車との比較を行う上でも絶好の状況。また新しいR4キットをアピールする機会としても完璧と言える。今回0カーのドライバーを務めるのは、サラザン。
「このR4キットでフランス選手権最終戦に参加できることになり、とても盛り上がっている」とサラザン。
「自分は、キットのテストに最初からずっと関わってきた。このマシンを、バールで行われるフランス選手権に投入させることは、チャレンジでもあり、成果でもある。このイベントでは、大いに知らしめたい。テストセッションでは、マシンの信頼性と効率性が証明されている。次は、実戦でそれを披露する時だ」
オレカは、R4キットをトヨタ・エティオスに装着して9月18日にポールリカールサーキットでシェイクダウンを行った後、テストを続けていた。