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世界RX、今季の最終戦は初開催の南アフリカ

©FIAWorldrallycross.com

2017年世界ラリークロス選手権は今週、最終戦を南アフリカはケープタウンのキラーニーインターナショナルレースウェイで開催する。世界RX戦がアフリカ大陸で開催されるのは、これが初めて。

今季のドライバーズタイトルは、すでにヨハン・クリストファーソンが決めているが、シリーズ2位争いはクリストファーソンのチームメイト、ペター・ソルベルグと昨年王者のマティアス・エクストロームの一騎打ち。両者のポイント差はわずか1。この一戦で獲得可能なポイントは30となっているため、予選から気の抜けない戦いが続くことになる。

地元南アフリカからは、2人のドライバーが母国戦にエントリーする。マーク・クローネはアルバテックレーシングのプジョー208を、アシュレー・ハイ‐スミスはオルスベルグMSEのフォード・フィエスタをドライブする。
25歳のハイ‐スミスは、サーキットから10分ほどの場所で家族が農場を経営しているという。
「今週末のイベントも、注目の一戦。セッティングやレーシングラインに関しては、チームの助けが必要だ」とコメント。
「世界RXは、このサーキットにも南アフリカにも、新しい風を吹き込んでくれる。この国のスポーツを、新しい形で後押ししてくれると思うし、ラリークロスは地元の人々にも強力なアピールになる。とても盛り上がっているので、絶対に見逃しちゃいけないよと言いたいね!」

チームズ選手権では、すでにタイトルはクリストファーソンとソルベルグが所属するPSRXが決めているが、2位争いはチーム・プジョー・ハンセンと28ポイント差で追うEKSがせめぎ合っている。チームズ選手権では、この一戦で獲得可能なポイントは56ポイントだ。

チーム・プジョー・ハンセンのセバスチャン・ローブは「新しいサーキットを見ること、新しい国での発見を楽しみにしている」とコメント。
「アフリカでの経験は、ケニヤでのサファリラリーしかないが、今でも鮮明に覚えている。そして、クロスカントリーラリーのラリーデュマロクだ。南アフリカはまったく違う環境だと思うし、2017年の世界RXのフィナーレで参戦できるチャンスが訪れて、とても気持ちが高まっている。この週末は、しっかり勝利を見据えて攻めていきたい」

対するEKSのマティアス・エクストロームは「残っている席でベストをつかむのは、悪いことじゃない」と2位浮上を虎視眈々と狙う。
「南アフリカでは、全身全霊をかけて戦うよ」

ケープタウンのコースは、ポルトガルと類似しているといい、スタート/フィニッシュのストレートの終わるとオープンな右コーナーからターマックに入っていく。最初のグラベルセクションの後、再びストレートを迎え、コーナーが入り組んだ後、最終セクションに用意されているジョーカーラップはオールグラベルとなる。

競技は11月11日にフリープラクティスが始まり、そのままQ1、Q2を実施。12日にQ3、Q4を行い、上位12人によるセミファイナルを経て、トップ6でファイナルが行われる。



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