今週開催されるWRCオーストラリア、シトロエン勢はステファン・ルフェーブル(No.7)、クレイグ・ブリーン(No.8)、クリス・ミーク(No.9)の3ドライバーで臨む。
今季はすでにドライバーズ、マニュファクチャラーズの両タイトルが確定しているため、シーズン最終戦となるオーストラリアでは、好リザルトを収めることだけが誰にとっても目標となる。もちろんシトロエン勢も例外ではない。2016年は3人全員が参戦していないが、スタート順では有利につけている。
ミークは2013〜2015年に3回、オーストラリアに参戦しているが、14年には4位入賞、15年にはポディウムに上がっている。今季メキシコとスペインで優勝を飾っているミークは、オーストラリアでも優勝争いに絡んでいく構えだ。
「オーストラリアでの3回の参戦では、いい思い出もある。2015年は序盤2日間でリードに立った。その後、フォルクスワーゲン勢にかわされたが、それでも3位はとてもいいリザルトだった」とミーク。
「今年は、昨年使用したステージのうちいくつかは、自分にとっては新しい経験となるが、ここの道とは相性のよさを感じるので大きな問題にはならないと思っている。ここ2戦のグラベルでのパフォーマンスレベルを考えれば、相応の位置につけられると思う」
ブリーンは、今回が初めてのオーストラリア参戦。しかし、今季は安定したパフォーマンスを披露しており、独特の路面にもすぐに対応できることが期待される。
「オーストラリアは、第二の母国だといつも言っているんだ。パースに家族が住んでいるし、この国にはアイルランド人が多く住んでいるから、友人もサポーターも多い」とブリーン。
「ヨーロッパ外での2度目のラリーが待ち切れない。どのコースのことも学ばなくてはならないので、簡単にはいかないと分かっているが、ステージは素晴らしいようだし、ここ数戦でのC3 WRCのパフォーマンスは、とても期待が持てる。いい形で2017年を終えたいね」
ルフェーブルは、2015年に続いて2回目のオーストラリア。この時は、レッキでアクシデントに見舞われたマッズ・オストベルグに代わり、急きょ参戦が決まったが、特に初日でまずまずのタイムをマークしている。
「一年で一番遠い遠征イベントだし、時差にも対応しなくてはならない。2015年はレッキをするだけの予定だったが、オストベルグがアクシデントに遇ったため、直前になってチームから代わりに出るように伝えられたんだ」とルフェーブル。
「レース用のアイテムを持ってきていなかったことをはじめ、数時間の間にすべての準備を進めなくてはならなかったけど、まずまずのタイムが出せたし、ナンブッカのような雨林のステージでは難しさも経験できた。今回は、誰もがいい形でシーズンを終えたいと考えているが、自分に関してはスペインでトップドライバーに対してキロ当たりコンマ2秒以内差だった自分のレベルをさらに高めて行きたい」