2年に一度開催されているイーストアフリカンクラシックサファリでは、スポーティングスチュワードが勝者を2名宣言する珍事が発生した。
事の始まりは最終日前日。4人を除くすべてのコンペティターが、泥穴にはまってしまった。当初、主催者はこのセクションをキャンセルし、ポルシェ911の英国人ドライバー、リチャード・ジャクソンが首位に立った。
しかしその後、主催者がキャンセルを取り消し、当該ステージをフィニッシュできなかったコンペティターには相当数のペナルティを与えるというルールを行使した。この結果、トライアンフTR7V8を駆るケニヤのドライバー、カール・ツンドが大差をつけることになった。
最終的にスチュワードがペナルティを調整し、両ドライバーがペナルティ合計で並んでフィニッシュを迎えた。同率フィニッシュの場合の勝者決定規定は、適用しなかった。
泥穴はサファリラリーではおなじみの危険要素ではあるが、残念だったのは主催者がスタックしたコンペティターを救済するオフィシャルカーを派遣する手配を表明していたものの、とても数が足りなかったことだ。
(Martin Holmes)