MINIジョン・クーパーワークスのラリーマシン製作を担うプロドライブが、エンジンをアップデート。8馬力のパワーアップを果たし、トルク面では、33mmのリストリクターが義務づけられるWRカー仕様ユニットで同じく8馬力、30mmリストリクターを装着するS2000スペックでは5馬力のアップを果たしている。
現行のエンジン規定に合致した作業を行い、圧縮比が向上したほか、カムタイミングとノックコントロールが改善された。
プロドライブは今年の初めからレーシングエンジンの開発も始めている。レースエンジンのチーフエンジニア、ジェイソン・ヒルは「現行のエンジン規定の許容範囲でアドバンテージを活かし、大幅な改善を果たした。ピークパワーとトルクの数値はいわずもがな、パワーカーブのエリアは格段に向上している。最も重要な変化は、エンジンの応用性と順応性を高めたこと。ドライバーにはすぐ気づいてもらえると思う」とコメント。
このエンジンは、ラリーポルトガルでミカエル・コシューツコのMINIジョン・クーパーワークスWRCに初めて実戦で使用される。このエンジンは、現行のMINI WRCとS2000マシンで使用が可能だ。