2011年のダカール覇者、ナッサー・アル‐アティヤは、2018年大会もTOYOTA GAZOO Racing南アフリカから参戦し、トヨタにとってのダカール初制覇を狙う。
同チームから参戦するクロスカントリー・ラリー・ワールドカップでは3連覇中と大活躍を遂げているアル‐アティヤ。UAE、カタール、カザフスタン、スペイン、ハンガリー、ポーランド、モロッコと世界を転戦するシリーズで勝利を重ねる一方で、ベルギー拠点のオーバードライブ、南アフリカのTOYOTA GAZOO Racingのメカニック、エンジニアとともに必死の努力を続け、次のダカールに向けてマシン改良に努めてきた。世界屈指のタフなイベントに挑むため、リマに持ち込む参戦車両のトヨタ・ハイラックスは、この12ヶ月の間に完全に刷新された。
注目は、新レギュレーションのアドバンテージを活かした新しいシャシーコンセプト。これにより4輪駆動車のサスペンショントラベルが大きくなっている。また、エンジンの設置位置を見直すことで重量配分が改善された。新しいハイラックスがダカールに太刀打ちできるのか、その力量がまもなく判明する。
開催40回目を迎える今回のダカールは、ルートにペルーが復帰することで砂地エリアが増える。最初の5日間に得意の砂丘が舞台となることは、アル‐アティヤにとって有利な要素だ。
「ダカールに参戦する時の目標は、いつも同じ。あそこへは、レースに勝つために行く」と決意を語るアル‐アティヤ。
「チームとともに、たくさんの特別な瞬間を共有しながら、思い切ったレースをしていくつもり。トヨタにダカールでの初勝利をもたらすことができれば、自分のキャリアの中でも最高の経歴になるよ」
「2018年のダカールを制することは、自分にとってとても重要な目標。このレースのために、トヨタ・ハイラックスをまったく新たに作り替えた。テストや今年ここまでのレースでの内容にも満足している。リマとペルーには数々の強豪チームが集結するが、アルゼンチンのコルドバでは1番にフィニッシュラインを超えたいね」
「新しいトヨタ・ハイラックスは、前回のダカールで戦ったマシンとは似ても似つかない。シートポジションが変わり視界がよくなったことは、大きな武器になる。新しい規定を適用して、ボンネットの下にも数々の変更が施された。特別な走りをするためのマシンであり、南米で勝つことのできるマシンだと信じている」
「2018年のダカールはペルーも復活するので、砂丘から始まる。5日間砂丘を走るが、この路面では自分たちは経験が豊富なので、とても興味深いことになりそうだよ」