ダカールラリー2018年大会のスタートを目前に控え、ペルーの首都、リマでは興奮が最高潮に高まろうとしている。総合優勝を目指すコンテンダーの中には、これまでに2度ダカールを制しているナッサー・アル‐アティヤの名前も挙がる。
TOYOTA GAZOO Racing SAからトヨタ・ハイラックスで出場するアル‐アティヤとフランス人コ・ドライバーのマシュー・ボーメルは、ダカールの勝ち方を知っている。その彼らの戦略は、ペルーの砂丘区間で手堅いスタートを決めることだ。1月6日にスタートを迎えた後、5ステージは砂漠という極めて独特な路面が舞台となる。アル‐アティヤとボーメルは、砂丘攻略のスペシャリストとして名高く、レース前半でアドバンテージを握ることを視野に入れている。
「最初の一週間は重要になるし、ここでいいリードを築けば、優勝に大きく前進することになる」とアル‐アティヤ。
アル‐アティヤのチームメイト、ジニール・ドゥビリエとドイツ人コ・ドライバーのディルク・ボン・ジテウィッツは、最新版のトヨタ・ハイラックスのテストを通して開発に深く関わってきた。マシンに行われた調整には、重量配分の見直しやBFグッドリッチの新型タイヤの投入、80kgの軽量化、サスペンションのトラベルを3cm拡大したことなどが挙げられている。
「新しいハイラックスでは大きな前進を果たしており、スタートが待ち切れない」とドゥビリエ。
なお、アル‐アティヤをサポートするレッドブルは、ダカールのスタートを控えるアル‐アティヤのプレビュー動画を公開している。