ダカールラリー2018年大会は1月11日、ステージ6に設定されたアレクイパ‐ラ・パス間の758km(SS:313km)を走行、ペルーの国境を越えて、ボリビアに突入した。標高4700mという厳しいコンディションの中でも、正確な走破が求められるダカールの試練。ボリビアの高原地帯で様々な順位の変動が見られた。
この日、313kmの計測セクションでベストタイムをマークしたのは、プジョー3008DKR Maxiのカルロス・サインツ。しかし、首位を走るチームメイトのステファン・ペテランセルとの総合差を詰めるには到らない。そのペテランセルは、ステージを先頭で走行したが、それでも絶妙なパフォーマンスを披露して2番手タイムでまとめ、27分10秒のギャップを築いて前半戦を終えた。同じくプジョー3008DKR Maxiを駆るシリル・デプレは、5番手タイムだった。
一方、トヨタ・ガズーレーシングSAのナッサー・アル‐アティヤとジニール・ドゥビリエは、この日もペテランセルにリードを広げる余地を与えることになり、アル‐アティヤは、ペテランセルに1時間24分20秒遅れで後半戦を迎える。
Xレイド勢では、MINIジョン・クーパー・ワークス・バギーのミッコ・ヒルボネンがステージを6番手タイムでフィニッシュし、総合順位を13番手まで上げて前半戦を終えている。
大会7日目、コンペティター陣はラ・パスで休息日を迎える。
主要ドライバーコメント
ステファン・ペテランセル(#300)「コースはまったく違う。コースは楽になったし、ナビゲーションも楽になった。一番の問題は、ドライバーにとってもエンジンにとっても標高だ。かなりパワーが下がり、集中も切れがちだ。頭の動きも遅くなるので、少しややこしい。でも今日は、切り替えのための日のようなもの。ステージのフィニッシュまで一切リスクを負わず、とにかくいい順位でラ・パスに着くことを目指した」
カルロス・サインツ(#303)「スタートからずっと、砂漠が続いていたし、自分はあまり得意ではない。だから今日は、ストレートがずっと続いてそれほどエキサイティングではなかったとしても、いい変化だと言える。砂漠で5日間というのは、長過ぎる。まだ戦いはたくさん残っている。400kmや500kmのステージもあるし、マラソンステージも残っている」
ジニール・ドゥビリエ(#304)「今日はコースがまったく変わった。とてもドライビングしやすいよ。ステージは高速で、いい感じにツイスティ、ドライビングがとても楽しかった。もちろん、序盤の標高の高さは少し難しかった。息苦しくもなったが、後半はかなりよくなった。ステージに水がたくさん出ているところがあったが、それ以外はとても楽しめた。ステージが多彩なのは、いいものだよ。今日のような高速なステージはとても楽しめるが、砂丘もまた違うチャレンジでいい。だから後半も楽しみにしている。ポディウムも可能だと思っている。まだ先は長いし、ここまで6日間終えて、この先8日間あるので、まだ半分以上、距離が残っている」
ミッコ・ヒルボネン(#305)「昨日に比べて、今日は、マディでウエットととても対照的だった。このような路面でバギーがどのような動きを見せるのか、とても興味深かったし、内容には本当に満足している。ステージの前半はとても順調だったが、後半はほとんど直進ばかりだった。これはあまり好きじゃないね」
ダカール2018年大会 ステージ6終了時点結果
1 S.ペテランセル(プジョー) 16:25:02
2 C.サインツ(プジョー) +27:10
3 B.テンブリンク(トヨタ) +1:20:41
4 N.アル‐アティヤ(トヨタ) +1:24:20
5 G.ドゥビリエ(トヨタ) +1:35:59
6 J.ライゴンスキー(MINI) +2:25:16
7 M.プロコップ(フォード) +2:25:52
8 S-K.アルカシミ(プジョー) +2:29:06
9 E.アモス(2WDバギー) +2:30:58
10 P.シレイヨル(バギー) +3:25:35
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13 M. ヒルボネン(MINIバギー) +4:53:46