Mスポーツ・フォードは、フォード・フィエスタWRCのサードカーのドライバーとして、テーム・スニネンを2018年の8戦に参戦させることを発表した。スウェーデンを皮切りに、メキシコ、ポルトガル、イタリア、フィンランド、トルコ、GB、スペインに起用する。
スニネンが駆るフィエスタWRCのカラーリングは、基本的にはチームメイトとなるセバスチャン・オジエ、エルフィン・エバンスと同じものとなる。加えて、スニネンはモンテカルロとドイツに、フィエスタR5でWRC2にも参戦する。
スニネンは2017年にWRカーで初参戦。ラリーポーランドではトップ争いに絡み、初めてのステージウィンを獲得した上に、見事総合6位でのフィニッシュを果たしている。さらに2度目のWRカー参戦となったラリーフィンランドでは、ベストタイムを3回もたたき出し、ポディウム争いにも絡んだ。こうした活躍により、マニュファクチャラーズタイトル防衛に挑むMスポーツが白羽の矢を立てた。
「僕らにとっていいシーズンになるし、2018年のプログラムにとても満足している」とスニネン。
「ハイライトとなるのは、Mスポーツ・フォードWRTのメンバーとして、フィエスタWRCで8戦に参戦すること。ここでなら、自分のポテンシャルを大いに発揮できると思う。まずは、リラックスしてこれらのラリーを滑り出すこと。こうした状況は初めてだし、ドライバーズ選手権のことを頭に入れる必要もない。とにかく、一戦一戦を戦い、できる限りの力を発揮することだ。このチャンスを最大限に活かすことが自分たちの計画。トップスペックのWRカーに再び乗るのを心待ちにしている」
チーム代表のマルコム・ウィルソンはスニネンの起用について「テームのポテンシャルは疑いなく、今年は貴重なメンバーのひとりとして活躍してくれるはずだ」とコメント。
「昨年、彼がフィエスタWRCで初めて参戦した時は、様々な点で注目を集めた。WRカーでのデビュー戦でベストタイムをマークしたこともその一つだし、2度目の参戦でポディウム争いを繰り広げたこともそうだ。テームは才能にあふれた若手ドライバーであること、そして将来ラリーで勝てる素材であることに、疑う余地はない。今年、8戦に参戦するなかで、このレベルでのキャリアを築くための貴重な経験を積むだろう。彼がポディウムや2位争いに挑むことがあっても、驚かないよ」