チーム代表であるイブ・マトンの離脱を電撃発表したシトロエン・レーシング。後任には、親会社のPSAグループで長年従事しているピエール・ビュダールが就くことになった。ビュダールはただちに指揮を執ることになり、今季のWRC開幕戦ラリーモンテカルロ(1月25‐28日)からシトロエン・トタル・アブダビWRTの責任者となる。
「PSAグループは、私のモータースポーツへの情熱とエンジニアリングのキャリアを融合させる、ユニークなチャンスを与えてくれた。自分が、世界最高峰のチームを回すことになる日が来るとは、想像もしたことがなかった」と語るビュダールは、現在53歳。
「素晴らしいチームのヘッドとして、待ち受けるチャレンジに挑んでいくし、チームの才能を最大限に活かすために努力をしていく」
ビュダールは1989年にPSAにエンジニアとして加入し、1991年はプジョー・タルボ・スポーツでグループN309マシンをドライブしていた。フランスやアジアで活動した後、2010年にはグループにロード・パフォーマンスカー開発部門を立ち上げた。2016年は、カスタマー向けの競技活動の責任者を務め、シトロエンC3 R5の開発に深く関わっていた。