WRC復帰2年目を迎えるトヨタ「我々の目標は選手権に勝つこと」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRC復帰2年目を迎えるトヨタ「我々の目標は選手権に勝つこと」

©TOYOTA

1月25日(木)〜28日(日)にかけて開催されるラリーモンテカルロから、いよいよ2018年のFIA世界ラリー選手権(WRC)が開幕する。TOYOTA GAZOO Racingは、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組、オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組の、3台のトヨタ・ヤリスWRCで参戦する。WRC復帰2年目となる今シーズンは、新たにMスポーツから移籍したタナックを迎え、さらに強力なドライバー布陣となった。昨年ラトバラが総合2位を得たラリーモンテカルロで、昨年以上の結果を得ることを目標に、チーム一丸となって2018年のシーズン開幕戦に臨む。

TOYOTA

ラリーモンテカルロは最も長い歴史を誇り、また人気も高い。ステージは基本的にターマックだが、天気が変わりやすいためドライ、ウエット、雪、アイスと、スペシャルステージ(SS)の路面コンディションは目まぐるしく変化する。1本のSSの途中でコンディションが変わることも多く、そのためタイヤ選択の違いによってタイムに大きな差が生じることも。また、SSのスタート前に路面コンディションを確認して選手たちに情報を伝える、セーフティクルーの働きも非常に重要となる。

ラリーは1月25日(木)、モナコのカジノ広場でのセレモニアルスタートで幕を開け、その晩デイ1として2本のSSがフランスの山中で行われる。夜間の走行となり路面が凍結している可能性もあるため、選手たちにとっては非常に難しいシーズンのスタートとなる。26日(金)のデイ2は、フランスのギャップに置かれるサービスパークを中心に、6本計144.88kmのSSが行われる。そして27日(土)のデイ3は、やはりギャップを中心に5本計117.55kmのSSを走行し、その後選手たちは一般道を走りモナコへと移動。競技最終日となる28日(日)のデイ4は、モナコを中心に4本計63.98kmのSSが行われるが、うちSS14とその再走ステージであるSS16は、難所として知られるチュリニ峠を通過する。SSは4日間合計で17本となり、合計距離は388.59km。リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は1642.40kmに達する。

トミ・マキネン(チーム代表)
「昨年の今ごろはまだヤリスWRCのデビュー準備を進めていたが、自分たちの実力を完全には理解できていなかった。 しかし、来るべきシーズンはより一貫性をもってシーズンを戦えると信じている。それは選手権のタイトルを争う上で必要なことだし、去年1年間学び続けた自分たちの目標だ。 昨年の最終戦ラリーオーストラリア終了後、それほど長い休みがあったわけではないが、クルマをさらに良くするため非常に忙しい日々を送った。ラリーモンテカルロは常に、シーズン開幕戦としては難しいイベントだ。私は過去にドライバーとして4回優勝したが、その当時はそれほどしっかり準備をしなかったと思う。ラリーのことは考えず、スキーに行っていたくらいだ(笑)。それと比べれば、我々の3人のドライバーは十分なテストを行い入念な準備ができているので、良い結果を期待している」

ヤリ-マティ・ラトバラ
「チームにとって最初のシーズンとなった昨年、私たちは一丸となって多くを学んだ。何を改善すべきかを探求し続けた結果、2年目を戦うための準備が整い、高い競争力を得ることができたと思っている。我々3名のドライバーはいずれも2017年に優勝をおさめており、とても強力な体制だ。全員が優勝を目標に戦えば、きっとチームに良い結果をもたらすはずだ。ヤリスWRCのデビュー戦となった去年のラリーモンテカルロでは、それまでの自分のモンテカルロでのベストリザルトに並ぶ2位でフィニッシュするなど、良い結果を残すことができた。昨年のモンテカルロではミス無く走りきることが重要だったが、それは今年も変わらない。しかし、今年はスピードをさらに高めていきたいと思っている」

オィット・タナック
「TOYOTA GAZOO Racingのメンバーとして臨む最初のラリーを前に、とても興奮している。昨年はチームにとって1年目のシーズンだったにも関わらず、最初から非常に競争力が高く素晴らしい仕事をしていた。チームにどれ程のポテンシャルがあるのかを知り、将来はこのチームの一員になりたいと強く思った。我々の目標は選手権に勝つことです。私自身はかなりチームに慣れてきたと思うし、とても歓迎されていると感じる。参戦準備はとても順調に進んでいる。モンテカルロは、路面が雪なのか氷なのか、ウエットなのかドライなのかなど、コンディションを予想することが容易ではなく、カレンダーの中でもっとも難しいラリー。ライバルに対してどれくらい競争力があるのかを見ながら戦いたい」

エサペッカ・ラッピ
「自分にとって今年は、WRカーでフル出場する最初のシーズン。そのため、安定した走りを最優先するなど、以前とは異なるアプローチで臨む必要がある。私自身はまだまだ経験値が不足しているし、特にシーズン序盤はWRカーでの出場経験がないラリーが続く。モンテカルロもそのひとつだ。このラリーは経験がとても重要なので、すべてのSSを走りきることを目標に置いて戦うつもりだ。しかし、シーズン中盤以降のラリーに関しては自信があるので、十分に競争力を発揮できるだろう。開幕に向けての準備は順調に進んでおり、クルマの改善と私たち自身の能力向上に取り組んでいる」



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