Mスポーツが製作中のフォード・フィエスタR5が、3月3日、英国カンブリアで開催されたマルコム・ウィルソン・ラリーに0カーとして実戦初登場。Mスポーツ代表の名を冠したラリーで、ウィルソンの実子であるマシュー・ウィルソンが公の場で初めてその走りを披露した。
話題となったQRコードだらけのカラーリングで登場したフィエスタR5は、このラリーに設定された全7SSを完走。オフィシャル車両のためリザルトには残らないが、途中、好タイムもマークしたという。
ドライバーを担当したウィルソンJr.は「マシンフィーリングはすごくよかった。開発はいい状態で進んでいる。フィエスタR5も、コンペティティブなマシンになりそうだ。ここまで初期テストとして、グラベルでかなり走り込んできたから、次の段階は舗装でも同じ様にいい走りができるようにしていく」
今季後半にERCへの投入を予定しているR5は今週、英国ウェールズで、舗装テストを行っており、その後、ヨーロッパ本土でのテストも予定している。
なお、このラリーには、マルコム・ウィルソン本人もフィエスタS2400で参戦していた。非公認イベント向けに開発されたこのマシンは、フィエスタS2000にも適したエンジンを、同マシンが2010年のモンテカルロでデビューウィンを果たし際のシャシーに搭載。今回のラリー自体はSS3でリタイアとなったが、Mスポーツの開発部門は開発とテストを継続し、今年終盤にも販売を始めるという。