2018年世界ラリー選手権(WRC)は、例年通りラリーモンテカルロで伝統の開幕を迎える。新規定WRカーの登場によりチーム間の力量が接近し、エキサイティングなシーズンとなった2017年を受けて、今シーズンも見応えたっぷりのタイトル争いが期待される。
緊張と興奮が入り交じる中、ドライバーたちが今季最初に迎えるのは、いきなりナイトステージ。カジノ広場で華やかなスタートセレモニーで送り出されたドライバーたちが、ライトポッドを装着したマシンで向かうのは「システロン」で知られるTHOARD – SISTERON(36.69km)。このステージをWRC史上初めて逆方向に、それを夜に走行する。この日はさらに、25.49kmのBAYONS – BREZIERSを走り、ギャップのサービスパークに到着するのは深夜となる。
天候が変わりやすく、雨、雪、氷、そしてドライと、コンディションは1本のステージの中でさえ刻々と変わる可能性もあり、タイヤチョイスが鍵となる。ステージ走行前に現地をチェックし情報を送るセーフティクルーは、重責を担うことになる。今年は、2017年と比較してコースの50%が変更となっている。アルプ=マリティームを走行する最終日は、WRCの伝説的な名門ステージ、チュリニ峠も登場。大勢の観客も押し寄せる開幕戦の風物詩だ。
■ラリーデータ
開催日:2018年1月25-28日
サービスパーク設置場所:ギャップ
総走行距離: 1,648.96km
総ステージ走行距離:394.74km
総SS数:17
■開催選手権
WRC
WRC2
WRC3