ヒュンダイ・モータースポーツGmbHは、さらなるステップの証として、i20 WRCの最新バージョンをジュネーブ・モーターショーで公開した。
マシンはヒュンダイのコーポレートカラーである鮮やかなブルーで彩られ、2012年のパリ・モーターショーで公開していた暫定版とは異なり、随所にWRC本格参戦に向けたアップデートが見られるモデルとなっている。リヤウイングの形状のほか、フロントフェンダーなどにも大きく変更が施されている。
これらのアップデートは、ミシェル・ナンダンの指揮の下、ヒュンダイ本社のR&Dとドイツ・アルツェナウに新設されたヒュンダイ・モータースポーツの共同作業によりなされたという。
チームの総指揮を採るミシェル・ナンダンは、次のように語っている。
「僕たちのWRCへのチャレンジはまだ始まったばかりだ。今回発表した最新バージョンは、空力と冷却系の改善に主眼を置いたモデルだ。新しい形のリヤウイングとフロントフェンダーでこれまでとはだいぶ違う印象を受けるだろう? もちろん外観だけではなく、サスペンションやシャシーにも手を入れている。今年の後半に向けてさらなる改良を続けていくつもりだ」
「様々なものをイチから立ち上げていくのは非常にエキサイティングだね。人員については募集中だが、すでに優秀な人材がモータースポーツ各界から来てくれている。チームの構築は急速に進行している。スケジュールどおりにすべてが進んでいるのはよろこばしいね」
「ヒュンダイは、その技術力を実証するためにWRCの舞台に戻る。最終的な目標はもちろん勝利を獲得することだが、その道が決して生易しいものでないことは十分承知のうえだ。残された時間を有効に使って2014年に向けてのアプローチを進めていきたい」
また、今年の後半からは欧州各地で走行テストを開始する予定であることもアナウンスされた。