今シーズンの動向が注目されていたロバート・クビカが、シトロエンDS3 RRCを駆ってERCおよびWRC2へ参戦することを発表した。今季はラリーを中心としたプログラムを組んでいくこととなる。
2012年に参戦したいくつかのラリーでは地元ドライバーを寄せつけない走りを見せたクビカ。3月21〜23日に開催されるヨーロッパラリー選手権第3戦ラリー・イズラス・カナリアス(スペイン領カナリア諸島)で今シーズンのプログラムをスタートさせ、WRCへは第4戦ポルトガルから参戦するという。
「様々な可能性を検討した結果の決断だ。シトロエンと、お互いにいい関係を続けていけるよう話し合ってきた。トップレベルのモータースポーツに戻ることができてうれしいよ。今度のカナリアは僕にとって大きなチャレンジだ。ラリーについてはまだ勉強しなければならないことだらけだから、具体的な目標は立てていない。今はなるべく長い距離を走って経験を積み重ねないとね。とにかくラリーが始まるのが待ち遠しいよ!」とクビカ。
「ロバートを我々の一員として迎えられること喜ばしく思う。彼の示した前向きな姿勢は、我々にとっていいお手本だと言える。シトロエン・レーシングもかくありたいものだね」と、クビカの決定について、シトロエン・レーシングの代表を務めるイブ・マトンは笑顔で応えている。
クビカにとって初めてのWRCイベントとなる第4戦ポルトガルは4月11〜14日に開催。WRカーではないため、カテゴリーとしては“WRC2”での参戦となる。
その後の参戦ラウンドは明らかになっていないが、7戦へのエントリーを予定しているという。さらに他のERCラウンドへも参戦する可能性があるようだ。また、クビカのマシンはFIAにより特例が認められ、ステアリング左側に装着されたパドルでシフトチェンジができるようになるとのことだ。