WRCモンテカルロには、WRC2、WRC3のタイトルもかかるが、特にWRC2は部門優勝経験者による三つ巴の戦いが期待される。
昨シーズンはWRC2でシリーズ2位に入ったエリック・カミリ、Mスポーツ・フォードWRCのチームメイト、テーム・スニネンはフォード・フィエスタR5で参戦。一方、昨年のWRC2ではチームズ選手権を制したシュコダ・モータースポーツからは、ターマックスペシャリストのヤン・コペッキーがシュコダ・ファビアR5で挑む。
トリッキーなコンディションで知られるモンテカルロ攻略に向けて、フランス出身のカミリは、地の利を活かしたいところだ。
「モンテでは何が起きても不思議ではないが、道を読んだり、どこでプッシュしてどこで警戒するべきかという場面になった時、知識が多いことが助けになると思う」とカミリ。
「このラリーは本当に容赦がないので、何とかすべての選択を正しく見極めなくてはならない。クレバーで、かつベストを尽くすことが求められる」
2017年のポイント争いでは3位に入ったスニネンは、今季はWRカーで8戦の参戦が決まっているが、2回目の参戦となるモンテカルロではトリッキーな冬のコンディションでの経験を積むために参戦する。
一方、35歳のコペッキーは、今回が7度目のモンテ参戦。シュコダと自身の母国であるチェコの建国100周年を記念して、チェコの国旗の色をあしらった特別カラーリングのファビアR5で登場する。
3人の他に優勝候補として挙げられるのが、ドイツのケビン・アッブリング。元ヒュンダイ・モータースポーツのテストドライバーだが、今回はフィエスタR5での参戦だ。
一方、ポイント対象外でのエントリーだが、カッレ・ロバンペラとオーレ・クリスチャン・ベイビーも、モンテカルロの経験を積むためにファビアR5で参戦。いずれも新進気鋭の若手だけに、選手権ドライバーとのタイム比較に注目が集まる。