WRCラリーモンテカルロ、WRC2部門ではデイ2を終えた時点で、シュコダ・モータースポーツのヤン・コペッキー(シュコダ・ファビアR5)が首位につけている。しかし、部門2番手のグイラーム・デ・メビウス(プジョー208 T16)はSS11でリアにダメージを抱えており、コペッキーとの差はこれで12分以上まで広がっている。
コペッキーは、この厳しいコンディションの中で無理をするのは、得るものがない上に失う時はすべてを失うと、時にはレッキ程度の速度まで抑えるほど慎重なアプローチ。ベストタイムは1本も出さなかったが、今やその必要がない状況だ。
「コンディションは本当に難しくて、特に今日の最初のステージはすごい雪だった」とコペッキー。
「これだけ差が開いているので、優先事項はフィニッシュすること。とにかく慎重に、安全面だけを考える。プッシュの必要はないが、同時にドライブも楽しみたい」
一方、ヒュンダイ・モータースポーツのケビン・アッブリング(ヒュンダイi20 R5)は、SS9でエンジンターミナルにトラブルが発生してリタイア。序盤首位につけていたMスポーツのエリック・カミリ(フォード・フィエスタR5)も、SS11の終盤に同様のトラブルに見舞われた。チームメイトのテーム・スニネンは、金曜日のSS4で林の中にクラッシュしてデイリタイア。マシンを修復して再スタートしたこの日は、3本のベストタイムをマークし、来季に向けての経験を積んでいる。
選手権外の同クラスで注目を集めたのは、17歳の新鋭カッレ・ロバンペラ。この日は、クラス3番手につけ、雪のコンディションの中でも3番手タイムをマーク。「スピンで10秒近くをロスしなければ、ベストタイムも出せたかもしれない」と好調さを見せた。この日最長のSS11では、慎重なアプローチのコペッキーを抑えて2番手タイムもマーク。コペッキーに5分15秒4差のRCクラス2番手、総合11番手につけてこの日を終えた。
同じくファビアR5で序盤クラス2番手につけていたオーレ・クリスチャン・ベイビーは、2度のパンクに見舞われながらもポジションを死守するなど奮闘を見せていた。
「ステアリングの感じがおかしくなった。もしかしたら、リヤサスペンションがわずかに曲がったかもしれない」と語っていたベイビーだが、午後のSS11で鉄製のバリアにヒット。ここでリタイアとなってしまった。
WRCモンテカルロ WRC2部門デイ2終了後結果
1 J.コペッキー/P.ドレスラー(シュコダ・ファビアR5) 3:44:35.3
2 G.デ・メビウス/L.ルーか(プジョー208 T16) +12:12.0
3 E.シセール/F.ザネラ(シトロエンDS3 R5) +17:06.0
4 T.スニネン/M.マルックラ(フォード・フィエスタR5) +33:57.9