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WRC開幕戦ラリーモンテカルロ、フィニッシュ後の各ドライバーからのコメントを紹介する。どの選手もミスを連発するほど過酷なコンディションとなったモンテカルロで、モンテカルロ5連覇を決めたセバスチャン・オジエ。SS1から一度もトップの座を譲らず、激戦化するシーズンを最高の形で滑り出したことに満足を見せた。
*()内は総合順位の前日比
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・フィエスタWRC
■セバスチャン・オジエ/総合優勝(=)
「ラリーモンテカルロでは常に厳しいコンディションに直面するが、今年は極め付けだった。タイヤ選択にここまで苦戦したことはないから、トップでフィニッシュできて最高だ。この週末は、自分も含めて誰もがミスをしたと思うが、完璧なドライブをするのはほぼ不可能だった。幸い、自分たちのミスは小さかったし、いいリードを築いた後は、それを維持するだけだった。いずれにしても、このコンディションでは、簡単に行くことはないけどね! シーズンの滑り出しとしては最高の形になったし、必死で働いてきたみんなを讃えたい。みんなも、この結果には超ハッピーなはずだ。戦いはこれまでになく厳しくなるので、手応えのある滑り出しができたことはとても重要だ」
■エルフィン・エバンス/総合6位(=)
「今年のモンテは過酷な内容になったが、僕らは最初のステージで大量にロスしたのでいっそう厳しくなった。その後は、全体のスピードはまずまずあったとは思うが、とにかく小さなミスが多過ぎた。適切なタイミングで賢明な判断ができても、あまりタイムにつながらず、今一歩の結果となってしまった。速さはあると思うが、まだまだ成長が必要だ」
■ブライアン・ブフィエ/総合8位(=)
「イベント前の準備は最善ではなかったかもしれないが、間違いなくベストを尽くしたし、終わってみればすべてOK。この週末は、実に多彩なコンディションに直面したが、このマシンでのドライビングを心から楽しめた。マシンのパフォーマンスや反応についてたくさん学ぶことができたが、まだ十分ではない。いいスタートになったし、コルシカでまたドライブする時にもっと学べることを楽しみにしている」
[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタ・ヤリスWRC
■オィット・タナック/総合2位(=)
TOYOTA
「このような形でシーズンをスタートできて、本当にうれしい。すごく強いチームに入ってしまったようだね! マシンはアメージングだし、ラリーのスタートからとてもスムースだった。難しいコンディションでとにかくタフなラリーだったが、大きなトラブルなく走り終えることができた。今日はもっと楽なコンディションを予想していたが、今日もしっかり凍っていた。いい位置につけていたので、堅実なアプローチを取る事ができた。この後のラリーが楽しみだよ」
■ヤリ‐マティ・ラトバラ/総合3位(=)
TOYOTA
「今日も難しいコンディションで、特にチュリニはレッキの時から凍っていた。ポディウムでフィニッシュすることができて、本当にホッとしている。チームは素晴らしい仕事をしてくれたし、マシンのパフォーマンスもとてもよかったので、今シーズンが本当に楽しみ。落ち着きを維持して選手権とポイント争いのことを考える事が重要。いいスタートになったよ」
■エサペッカ・ラッピ/総合7位(↓)
TOYOTA
「今日の滑り出しは順調で、速さもあったしパワーステージも含めてリズムをキープしようというのが今日の計画だった。残念ながらあるコーナーでワイドになってしまい、バックするのに手間取ったので、かなりタイムをロスし順位も3つ下がってしまった。今はすごく残念だが、少なくとも全部のステージを走り切って経験を積み、たくさんのことを学んだので、ポジティブなこともたくさんある。チームとしてはいいラリーになったし、スウェーデンはもっと自分に合うはずだよ」
[シトロエン・トタル・アブダビWRT]
シトロエンC3 WRC
■クリス・ミーク/総合4位(↑)
「これまで経験した中で、最もハードなモンテカルロだった。起こり得るすべてのことが起きた。木曜日の夜は、完全な氷の上をスリックタイヤで走り、金曜日は雨、土曜日は雪、今日のチュリニは霜。17ポイントを獲得してこのラリーをフィニッシュできたなんて、驚いている。ここからは粛々と、改善するために必死で挑み続けていかなくてはならない」
■クレイグ・ブリーン/総合9位(=)
Red Bull
「この週末は、木曜日の夜にミスをする厳しい滑り出しとなった。金曜日はブレーキトラブルで状況は最悪になり、土曜日は雪の中を先頭で走らなくてはならなかった。でも、いいパフォーマンスを出せた場面もあり、今日のドライターマックでもそれができた。このモンテのような、変化しやすいコンディションでの対応にはまだ作業を続けなくてはならない」
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20クーペ WRC
■ティエリー・ヌービル/総合5位(↑)
Hyundai Motorsport GmbH
「全体として考えれば、様々なトラブルはあったが、いいラリーだったと思う。一番は木曜日だ。自分のミスでスタックして、4分以上をロスしてしまった。そこから追い上げて、できる限り順位を挽回した。今日はパワーステージのフィニッシュまでがんばって取り戻したことで、最後までプッシュすることがどれほど重要かが分かる。昨日、パンクやトリッキーな雪のコンディションがなければ、ポディウムだって可能だった。でも、これがモンテカルロだ。この週末、厳しい環境の中でも素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝したい。みんな、次のスウェーデンに目を向けている」
■アンドレアス・ミケルセン/総合13位(↑)
Hyundai Motorsport GmbH
「僕らのラリーは、金曜日のSS3でオルタネーターのトラブルでストップした時点で終わってしまった。そこからは、パワーステージでできる限りポイントを獲得する事にターゲットを移した。タイヤゾーンもサービスもなかったので、どちらのループもソフトタイヤ5本という戦略を取った。チュリニまでは厳しくなる事は分かっていたので、慎重に、抑え目のスピードで言った。SS15はパワーステージに向けていい練習になったし、チームがここで1−2を取れてよかった。走行順が最初だったし、まだ乾いている途中の場所もあったことを考えれば、自分の走りには満足している。このマシンでのドライターマックでの走りの中では、フィーリングという点ではこれまでのベストの走りだったので、この先に向けて励みになるよ」