ドイツの国内ラリー選手権に、若手育成を目指すジュニアカップがリニューアルしたオペルカップが設立されることになった。全8戦で構成されるカレンダーには、8 月にトリアーで開催されるWRCドイツ戦も含まれており、若手にとって世界トップレベルのドライバーと同じ舞台に立つ絶好のチャンスが与えられることになる。
オペルカップに使用されるマシンのベース車両は、オペルアダム。昨年のパリモーターショーでオペルが発表した新しいコンパクトカーだ。このアダムのワンメイク車両を使い、ドイツの国内ラリー選手権にあたるADACラリーマスターズに併催されてきたそれまでのジュニアシリーズが、新たにオペルカップとしてリニューアルされた形。ドライバーは年齢を27歳以下に限定され、最大24名がエントリー可能で、現状19名の参戦が決まっている。
一方、英国ラリー選手権(BRC)では、ルノースポールがルノー・トゥインゴR1杯をサポートする。全7戦が対象となり、各戦のトップ3には500ポンド、300ポンド、200ポンドの賞金が贈られるほか、シリーズチャンピオンにはトゥインゴR2でフランス選手権最終戦に参戦する特典が与えられる。
トゥインゴR1の2013年仕様は、フェイスリフトになるほか、競技用ダンパー、トルクがアップした更新版ECUが開幕までにホモロゲーション認可を受けるため、BRCのジュニアタイトルも狙えるという。さらに、英国国内で供給されている右ハンドルのベース車も使用可能になるため、安価な中古車を競技車として製作することもできるようになる。