WRCスウェーデン、WRC2部門はデイ3を終えて、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムの育成ドライバー、勝田貴元(フォード・フィエスタR5)がこの日もチャンピオンを凌駕するパフォーマンスを披露。前日の首位からリードを広げ、最終日を迎える。
勝田は、2017年のWRC2チャンピオンとして地元スウェーデンでのWRC戦を迎えたポンタス・ティデマンド(シュコダ・ファビアR5)に対し、前日までの4秒差からこの日をスタート。8SS中、4本でベストタイムを刻み、12.2秒までギャップを広げた。
「明日はロングステージもあるし、ラリーはまだ終わっていない。今日はトラブルもなく、いい一日だったので、この流れを維持しなくてはね」と勝田。
この日、最初のステージを制したのは、ティデマンドで、チームメイトで3番手で追うオーレ・クリスチャン・ベイビーを突き放した。一方、ノルウェー出身のベイビーは、スウェーデンエリアのステージも順調に走行していたが、ブレーキディスクにヒビが入るトラブルを喫し、終盤は慎重な走りに徹した。
ヒュンダイの若手育成プログラムのドライバー、ヤリ・フッツネン(ヒュンダイi20 R5)は、スノーコンディションで4分をロスし、部門6番手に後退している。
勝田のチームメイト、新井大輝は、フィエスタR5のエンジンが電気系トラブルに見舞われ、6分をロス。部門8番手に留まっている。
ケビン・アッブリング(フィエスタR5)はコースオフ後にエンジンにトラブルを抱え、リタイアとなった。
WRCスウェーデン WRC2部門デイ3終了時点の結果
1. 勝田貴元(フォード・フィエスタR5) 2:31:09.4
2. P.ティデマンド(シュコダ・ファビアR5) +12.2
3. O-C.ベイビー(シュコダ・ファビアR5) +20.8
4. M.アディエルソン(シュコダ・ファビアR5) +1:34.9
5. J.トーヒノ(シュコダ・ファビアR5) +1:58.3
6. J.フッツネン(ヒュンダイi20 R5) +5:04.6
7. 新井大輝(フォード・フィエスタR5) +7:11.2
8. J.スタゲモ(シュコダ・ファビアR5) +17:05.2