ラリーポルトガル、デイ3終了後の各ドライバーからのコメント。新型フィエスタRS WRCのデビュー戦で好走を見せているタナック。経験のあるファフェに向けて、タイヤ面でも秘策があることを匂わせた。
[フォルクスワーゲン・モータースポーツ]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
ヤリマティ・ラトバラ/総合首位(=)
「ポジティブなことはたくさんあったが、ネガティブなことも少しあった。SSは非常にスリッパリーで、あちこちに石が散らばっていた。最初のステージはミスで5秒ロスし、日中サービスまでの間にクリス・ミークがかなり差を詰めてきた。午後は取り戻し、再びミークを突き放すことができた。でもオジエからは一日中プレッシャーをかけられて、今は僅差に迫っている。明日は優勝をかけてスリリングなバトルになりそうだ。ポジティブなことは、僕がラリーをリードしていること、そしてまだ10秒はアドバンテージを握っているということだ」
セバスチャン・オジエ/総合2位(↑)
「今日はすべてにリスクを負った。おかげでタイヤ戦略が報われた。全体としては、最終日を迎える順位としては最高だ。コックピット内では完璧な仕事ができた。明日ヤリマティをつかまえるのに、9秒ちょっとの差は簡単ではないが、不可能でもない。日曜日も全力を尽くして100%の力で攻める」
[シトロエン・トタル・アブダビWRT ]
シトロエンDS3 WRC
クリス・ミーク/総合3位(↓)
「他のタイムは気にせず自分のペースで走った。フィニッシュして高ポイントを獲得するという自分のゴールに、変わりはない。スタートから2日間、いい内容で来ているので、今の時点ではかなり満足だ。この調子を続けて、今回もいいリザルトを残したい」
マッズ・オストベルグ/総合8位(↓)
「ベストの一日ではなかったが、明日は走行順がよくなる。自信を感じることができれば、総合順位を上げていきたい」
ハリッド・アルカシミ/総合30位(↑)
「不思議な一日だった。走行順が先頭になり、コンディションが極めて難しくなった。ラインを掘り、ルーズグラベルを掃かなくてはいけなかった。ステージはすごくスリッパリーだったので、自信のない状態でリスクを負うようなことはしないと決めた」
[フォルクスワーゲン・モータースポーツII]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
アンドレアス・ミケルセン/総合4位(↓)
「いい一日だったし、パフォーマンスには満足している。第二世代のポロR WRCの初めての参戦だからね。午前中はチームメイトはまったく違うタイヤ戦略で、ソフトを4本履いた。それでも、最終日のためにソフトタイヤを温存してある。もちろん、ポディウムを狙っている。でも、アルゼンチンがノーポイントに終わっているので、確実にポイントも獲得したい」
[Mスポーツ]
フォード・フィエスタRS WRC
オィット・タナック/総合5位(↓)
「いい内容だったと思うし、午後は安定してペースを見せることができてハッピーだ。この週末、とにかくフィーリングがいい。ドライビングを楽しめているし、マシンのハンドリングもパーフェクト。すべて思う通りに進んでいる。自信にもなるし、リスクを負わずに、こんなにいいタイムが出せている。ファフェではスプリントに2回参加しているし、タイヤに関してもちょっとしたジョーカーを残しているから、楽しみにしている」
エルフィン・エバンス/SS7でデイリタイア
「自分の願っていた展開でないことは明らかだし、既にとても残念な思いだ。昨日は不運もあったが、今日はそれを取り戻したいと思っていた。本当にくだらないミスだった。コーナー寄りのセットアップにしたのでグリップがあったが、イン側が固すぎた。バンクにヒットして、大きな石でサスペンションがもげてしまった。止まった後、しばらくは出火しているなんて思いもしなかった。まずマシンを直そうとしていたので、すぐ荷室に向かったんだ。そしたら、ダン(コ・ドライバー)が出火していると叫んだ。ホイールがもげた時に、オイルパイプが裂けたんだと思う。去年のサルディニアでミッコ(ヒルボネン)のアクシデントを見ていたから、うまく対応することができた」
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20 WRC
ダニ・ソルド/総合6位(↓)
「昨日のようなリズムや速さをつかむことができなかったが、それでも悪い一日ではなかった。午前中は主にタイヤが理由でタイムをロスした。この週末は状況はみんな同じなので、それぞれにマシンにとって最善なことを見つけるためにプッシュを続けなくてはならない。明日は、経験もあるファフェがあるので、ヘイデンやマッズとの6位争いに挑んでいきたい」
ティエリー・ヌービル/SS7でデイリタイア
「忘れたい一日だね。SS7は見通しが甘かった。タイトな右コーナーでアウト側を壁にヒットし、転倒した。走行を続けることができなかった。メカニックたちには本当に申し訳ない気持ちだ。明日は再スタートして、いいリズムを取り戻したい。ここまで厳しい内容が続いているので、最終日はポジティブな内容にしたい。雨の後には、太陽が輝くって言うだろう」
[ヒュンダイ・モータースポーツN]
ヒュンダイi20 WRC
ヘイデン・パッドン/総合7位(↑)
「最終ステージではフィニッシュ手前1kmのところで石にヒットするというドラマはあったけど、総合的に今日もいい一日だった。幸い、サービスに戻ることができた。昨日と同じペースを維持することができたし、総合順位も上げられてうれしい。タイヤ戦略は注目があつまる点だが、僕たちのチョイスはよくも悪くもなかった。午前のループは終盤、クロスオーバーでタイヤを履く経験が少なかったので苦戦したけど、それ以外は各ステージを集中できた」
[ロバート・クビカ]
フォード・フィエスタRS WRC
ロバート・クビカ/総合10位(↑)
「すごくハッピーだ。明日もこの調子を続けることができれば、これまでのWRC参戦の中で最高のラリーになると思う。3ヶ月ぶりの参戦で、新型マシン、本当にうれしいよ」